舌にできるがん、舌がんの患者が放射線治療を受ける際、周りに不要な放射線が当たって歯ぐきがただれるなどの副作用を防ぐ装置を、大阪大学のグループが開発しました。 舌がんは、国内で毎年およそ1万人がかかるとされ、早期に見つかった場合は放射線で、がんを死滅させる放射線治療が有効ですが、必要のない部分に放射線が当たり、歯ぐきがただれたり、あごの骨が崩れたりする副作用のおそれがあり、舌を切除する手術が多く行われています。 そこで、研究グループは周りに不要な放射線が当たらないようにする特殊な装置を開発しました。マウスピースのような形で、患者に適した厚さの鉛を中に入れ、治療の際、口に装着して使います。 研究グループは、20人の患者を対象に安全性と効果を確かめる臨床研究を行い、長い人で治療からおよそ3年がたちましたが、全員、放射線による副作用は確認されていないということです。 3年前に治療を受けた大阪・堺市
