タバコからコカインが取れるようになりました。 中国の昆明植物研究所で行われた研究によれば、コカインの生合成に必要な全遺伝子セットを、全く別の植物であるタバコの近縁種に組み込むことに成功した、とのこと。 研究では実際にコカインの抽出も行われており、自然なコカの木の25分の1の量を生産できたことが示されました。 研究者たちは「コカイン合成の遺伝子セット」をさまざまな植物や菌類に組み込むことで、任意の生命体をコカイン製造工場に変化させられると述べています。 コカインは医療用麻酔薬としての利用が進んでおり、技術が普及すれば発展途上国などの医薬品需要を大きく改善できるでしょう。 しかし、一見して何の変哲もない雑草や酵母菌がコカインを作れるようになったとしたら、麻薬取締官はどのようにして製造現場を摘発したらいいのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年11月14日に『Journal of the Am