しかし、ウクライナは今日もなお、厳しい選択を迫られている。ロシア政府に最大限の圧力をかけるために軍を駐留させ続けるのか、それとも今すぐ撤退するのかの選択だ。 東部ドンバスの前線でロシアのドローン(無人機)やミサイル、滑空爆弾に日々打ちのめされ、疲弊した部隊が徐々に後退するなか、ウクライナはこの夏、悲痛なほど朗報を必要としていた。

米軍の戦略爆撃機「B2」=10日、米ミズーリ州のホワイトマン空軍基地/Tech. Sgt. Anthony Hetlage/U.S. Air Force ソウル(CNN) 米ハワイ沖で行われた軍事演習の非常に専門的な部分が太平洋の両側からの注目を集めている。安価な誘導爆弾「クイックシンク」による強襲揚陸艦撃沈の演習だ。 米国と同盟国は今月19日、環太平洋合同演習(リムパック)の中で長距離兵器を用いて大型水上艦を撃沈する訓練を行った。この訓練には米空軍の戦略爆撃機「B2」も初めて参加した。 テストではB2が、退役した全長820フィート(約250メートル)、3万9000トンの小型空母ほどの大きさの強襲揚陸艦「タラワ」に安価な誘導爆弾「クイックシンク」を命中させ、撃沈した。このテストはアナリストらが米中間で起こりうる紛争の戦略策定という観点で「非常に重要」と評している。 リムパックを主導した米海
ロシア勝利なら「欧州の信用ゼロ」 ウクライナ侵攻―マクロン仏大統領 2024年03月15日07時01分配信 フランスのマクロン大統領=12日、パリ(EPA時事) 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は14日、ロシアが侵攻を続けるウクライナに勝利すれば、「われわれにもう安全はない。欧州の信用はゼロになる」と述べ、ウクライナ軍の劣勢が伝えられる現状への強い危機感を表明した。テレビのインタビューで語った。 ウクライナ、「DVの津波」に警鐘 兵士の動員解除で急増も―家族の崩壊防ぐ態勢必要 マクロン氏は2月下旬、ロシアの勝利を阻止するため、ウクライナへの派兵も「排除すべきでない」と発言し、物議を醸した。この日は「われわれが(ロシアに)攻撃を仕掛けることは決してない」とトーンダウンさせた一方、ウクライナへの支援に制限を設けることは「敗北の選択」に等しいとも主張し、対ロシア強硬姿勢を堅持した。 #ウクラ
(CNN) ロシア国営メディアがウクライナへのミサイル供給などの可能性を内密に話し合うドイツ空軍最高幹部の録音音声をオンライン上で流し、ショルツ独首相は「非常に深刻な問題」との危機感を表明し、調査する方針を2日明らかにした。 訪問先のローマで、調査は「非常に注意深く、集中的にかつ迅速に」進めると述べた。 独国防省の報道担当者はCNNの取材に、漏れた音声は本物と確認。「我々の分析では空軍内の会話が傍受された結果である」と結論づけた。SNS上で出回っている内容が録音あるいは文書化されたものに変更が加えられたものなのかは現時点で確信を持って言えないと補足した。 この録音音声を暴露したのはロシアの国営テレビ局「RT」の首脳。複数の独空軍最高幹部たちは自国製の長距離巡航ミサイル「タウルス」をウクライナへ供与する可能性について議論。このほか、ロシアが強制併合したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を
乗りものニュース ›› ミリタリー ›› 退役いよいよ開始? A-10「サンダーボルトII」攻撃機 反対の声を押しのけ “早まった” 理由とは 独特な外観と、数々の逸話から日本でも一部のファンから熱狂的な支持を受けるA-10「サンダーボルトII」攻撃機ですが、アメリカ空軍から間もなく姿を消しそうです。このたび、その嚆矢となる1機目が退役しました。 アリゾナの基地でA-10攻撃機のリストラ始まる アメリカ中西部アリゾナ州にあるデイビス・モンサン空軍基地で2024年2月6日、A-10C「サンダーボルトII」攻撃機の82-648号機が退役しました。この機体は、これに伴い基地に隣接して設けられている退役軍用機保管施設、通称「ボーンヤード」に移されています。 同空軍基地には2つのA-10飛行隊が配置されているほか、その訓練・支援部隊を擁することから同機の一大拠点となっています。そのA-10部隊を統括
ドローンではなくミサイル? 巡航ミサイルの撃墜はかなり珍しいこと ウクライナ軍は2024年1月23日、ウクライナ北部の防衛を担当している機動射撃部隊が、ブローニングM2重機関銃を用いてロシアの巡航ミサイルを撃墜したと発表しました。 ピックアップトラックに車載されるM2重機関銃。ウクライナ軍では車両にM2やソ連製のNSV重機関銃を搭載した車両が多数配備されている(画像:ウクライナ統合軍司令部)。 今回のミサイルは、キーウ、ハルキウなどを目標としたロシア空軍の夜間空爆の際に撃墜されたそうで、ウクライナ国防省はミサイルの種類を空中発射型の巡航ミサイルであるKh-101としています。 発射されたミサイルは合計41発で、ウクライナ軍は21発を撃ち落としました。そのうちの1発がM2重機関銃の精密射撃によって撃墜されたようです。これまで、同重機関銃を用いてイラン設計の「シャヘド」のような自爆ドローンの撃
乗りものニュース ›› ミリタリー ›› 「この対空砲使えないでしょ…」一転、もはや防空の要に! 「ゲパルト」はウクライナでなぜ成功したのか 2024年に入り、ウクライナへ新たな「ゲパルト」自走対空砲が供給されました。誕生から50年以上も経過した旧式兵器が好まれる理由はどこにあるのでしょうか。 旧式車両がまさかの活躍 2024年1月3日、ドイツはウクライナへの支援として、新たに「ゲパルト」自走対空砲3両と、対空機関砲用砲弾3万発を送ったと発表しました。同車両はウクライナがロシアの侵攻を受けた直後、2022年4月に50両が供給されたのを皮切りに、ドイツ以外の国からも含め、何度か引き渡されています。 ゲパルト自走対空砲(画像:KMW)。 実は、ウクライナとロシアの戦いが始まるまで、同車両は時代遅れの兵器とみなされていました。1973年に配備が開始されたもので、基本設計は50年以上前の車両です。
力を増し、世界から脅威とみなされるようになっている中国。ロシアとの接近は何のためなのか。米中戦争の可能性はあるのか。 独誌「シュピーゲル」が、中国の元人民解放軍上級大佐で、清華大学戦略安全保障研究センター研究員の周波(ジョウ・ボー)にズバリ質問。「中国側の言い分」を聞く。 「最大の隣国」ロシアとの関係 ──2023年3月、モスクワでロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した中国の習近平国家主席はこう言いました。「現在、世界では100年ぶりの変革が進行しており、我々がそれを推進している」。この言葉は何を意図していたのでしょうか? 西側のメディアはその言葉を大げさにとらえすぎです。これまでの100年とは異なる新たな変化という話を、習近平は頻繁にしています。つまり、特別な話ではないということです。 その言葉の後半に関して言うなら、単に3日間にわたる訪問を締めくくる言葉だったと私は思います。「
飛行甲板で戦闘機を発着艦させるための第1次改修をしていた海上自衛隊最大の護衛艦「かが」(基準排水量1万9950トン)が試験航海を始めている。艦首が長方形に変わり、甲板上に発着艦用の標識も塗られるなど…
ロシアによるウクライナ侵攻(以後、ウクライナ戦争と表記)が始まって1年半以上が経過した。その間、戦局も目まぐるしく変化したが、報道で「ゲームチェンジャー」などと取り上げられる兵器も大きく変わっている。 まず、侵攻当初は欧米から供与された対戦車ミサイル、ジャベリンや地対空ミサイル、スティンガーといった、歩兵が携帯できるサイズの兵器への注目度が高まった。次にトルコ製ドローンのバイラクタルTB2が注目を浴びた。その後も高機動ロケット砲システムHIMARS(ハイマース)、ドイツ製戦車レオパルト2、イギリスの巡航ミサイルストーム・シャドウ、最近では長射程の地対地ミサイルATACMS(エイタックムス)が注目を集めている。
ここからは鉄道について伺いいます。樋口さんは有事を想定した鉄道輸送をめぐって、JR貨物が独自の12フィート・コンテナにこだわり世界標準を軽視してきたことを問題視されています。 樋口恒晴・常磐大学元教授(以下、樋口氏):鉄道の出現によって、陸上で大量輸送できる時代になりました。広い大陸で大戦争ができる時代です。鉄道は米国南北戦争から中国国共内戦まで、補給の大動脈というだけではなく兵器としても重要でした。しかし、ベトナム戦争の頃から空対地誘導弾を搭載するジェット戦闘爆撃機が普及してくると、線路を破壊されれば動けなくなる鉄道は、制空権のないところでは軍事的に有効利用できない時代になりました。特に高規格鉄道は破壊されたら修復には多大の時間を要します。軍事的には全く期待してはいけません。
第1次世界大戦以降、戦場の主役は戦車だと言われてきた。 その後、第4次中東戦争(1973年)で対戦車ミサイルの威力が証明され、一時期、戦場の主役から「戦車不要論」が言われるようになった。 さらに対戦車ミサイルを搭載した攻撃ヘリ(対戦車ヘリ)が、地上戦では「戦車キラー」の一つであり最強であった。 こういうことから、米軍は攻撃ヘリ「AH-1コブラ」「AH-64アパッチ」を多数保有し、日本の陸上自衛隊も同様の機種を保有しているほどだ。 自衛隊の戦術教育や図上戦術の際に用いる「相対戦力比較」では、攻撃ヘリ1機は戦車7両に匹敵するとして計算していた。 筆者が陸自指揮幕僚課程(CGS)学生や幹部高級課程(AGS)の戦略教官であった時も、その見方は変わってはいなかった。 しかし、露軍のウクライナでのこれまでの戦いでは、その攻撃ヘリの活躍は、侵攻初期を除いてほとんどない。 露軍は、「戦車キラー」と呼ばれる
GreekReporter.comGreek NewsTurkey Violated Airspace of Greece More than 10,000 Times in 2022 Greek pilots have been engaging in dogfights against Turkish fighter jets over the Aegean. Credit: Hellenic Air Force Turkey violated the airspace of Greece more than 10,000 times in the first eleven months of 2022, data from the Hellenic National Defence General Staff (GEETHA) show. According to the data,
インターセプトを行う空自の戦闘機から撮影した中国軍の爆撃機と輸送機の画像/Japan Air Self Defense Force 東京(CNN) 自衛隊の戦闘機パイロットで2等空佐のシロタ・タカミチ氏(40)は日本に対する空からの圧力が高まっていると述べた。専門家によれば、そうした圧力は他国があまり直面しない類のものだという。 航空自衛隊のパイロットは1日に2度以上、うなるサイレンを聞き、待機室の椅子から跳ね起き、戦闘機へ駆け寄って上空へ飛び立つと、日本の領空に侵入してくる可能性のある不明機に対するインターセプト(進路妨害)に備える。 2019年度に自衛隊が行ったスクランブル(緊急発進)の回数は947回に上った。スクランブルの対象となった機体の大部分が中国空軍の戦闘機だった。 シロタ氏によれば、潜在的な侵入の数は増えている。シロタ氏はCNNの単独インタビューに応じ、「領空侵犯に対するスク
英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)が11月30日に発表した報告書「ロシアのウクライナ侵攻からの通常戦闘における予備的教訓:2022年2月~7月」は、これまで知られていたこの戦争における常識を覆す内容でした。 RUSI | Preliminary Lessons in Conventional Warfighting from Russia’s Invasion of Ukraine: February–July 2022ロシアはウクライナを10日間で占領する予定だった。8月までに掃討戦を終えて全土を併合する予定だった。ウクライナはキーウを狙うロシア軍のベラルーシ展開を陽動と誤認。これによりキーウ方面ではロシア軍とウクライナ軍の戦力比は12倍。絶体絶命のキーウを救ったのはウクライナ軍2個砲兵旅団の全力砲撃。開戦当初のロシア軍とウクライナ軍の砲兵戦力の差は約2対1。ウクライナ軍の砲弾が枯渇
米軍のM142高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」。モロッコで実施された軍事演習で(2022年6月21日撮影、資料写真)。(c)FADEL SENNA / AFP 【10月11日 AFP】米国は、ロシア軍の侵攻と戦うウクライナにとって不可欠な弾薬を供与しているが、生産ペースが消費に追いついていないことから、近く一部の弾薬を提供できなくなる見通しだ。 米国はウクライナに対する最大の武器供給国となっており、これまでに168億ドル(約2兆4500億円)以上の軍事支援を行ってきた。だが米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のマーク・キャンシアン(Mark Cancian)氏は最近の分析で、一部軍需品の備蓄量が「戦争計画や訓練に必要な最低レベルに到達しつつある」と指摘。侵攻前の水準まで補充するには数年かかるとの見方を示した。 匿名で取材に応じた米軍関係者は、大国が関わる戦争
ハルキウ州バラクリヤで見つかったロシア軍の軍用車両の残骸/Metin Aktas/Anadolu Agency via Getty Images (CNN) ウクライナ軍参謀本部などは17日までに、同国北東部ハルキウ州からロシア軍が大規模な撤収を急いだ際、失ったり、放棄したりした軍装備品は数百規模に達すると報告した。 その量の特定は難しいとしたが、置き去りなどされたのは戦車や装甲車両も含む。専門家は、保有していた戦車の半数を失ったかもしれない戦車師団の存在も指摘。慌ただしく撤退したロシア軍が放置した戦車などを映した画像や動画も最近、多数出回っていた。 ウクライナ軍参謀本部は、今月6日からの1週間で破壊したロシア軍の装備は590と主張。戦車86両、装甲戦闘車両158両、砲門が106丁や車両159台などとした。 CNNはこれら数字を独自に確認出来ていないが、独立系のメディア「オリックス」は今年
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