民放各局が相次いで10月改編説明会を行った。編成局幹部による地味な会見で記事になることはほとんどないが、10月改編はテレビ局にとって4月と並ぶ大きな節目。「その局の今」が色濃く出る場でもあり、記者との活発な質疑応答も行われる。そして、フジテレビの説明会だけが、ひとつも質問が出ないまま終わってしまった。 ********** 改編説明会は極めて地味だ。特にマイクも使わない会議室で、編成局幹部が資料に添って狙いや見どころを説明していく。担当プロデューサーが同席する局もあるが、編成局幹部のみの局もある。取材側も、放送記者会加盟の新聞社や、テレビ雑誌記者など15~30人程度。なかなか会う機会のない編成幹部がざっくばらんに反省や展望を語ってくれる場でもあり、記者にとっても有意義な場だ。 そんな中、唯一説明会を「ショー化」してわが道を行っているのがフジテレビだ。会場はホテルの大宴会場。フォトジェニック