『論語』の中で、孔子は「何故おまえたちは詩を学ばないのだ(学んだ方がいいのに)」と、詩の七つの効用をあげている。 子曰、小子、何莫學夫詩。詩可以興、可以觀、可以群、可以怨。邇之事父、遠之事君、多識於鳥獣草木之名。(陽貨篇 九) 子曰(い)わく、小子(しょうし)、何ぞ夫(か)の詩を學(まな)ぶこと莫(な)きや。 詩は以(もっ)て興(おこ)すべく、以(もっ)て觀(み)るべく、以(もっ)て群(つど)うべく、以(もっ)て怨(うら)むべし。 邇(ちか)くは父に事(つか)え、遠くは君に事(つか)え、多く鳥獣草木の名を識(し)る。 かなり自由に訳す。 先生はこう言われた。「君たちは、どうして詩を学ばないんだね? 詩というのは、それでわくわくできたり、物事をちゃんと見れるようになったり、人をあつめたり、恨み言を言ったり(風刺したり)できるもんなんだよ。親孝行だってできるし、就職だってできる。おまけにいろん