通常マスターデータは個々の情報管理アプリケーション内で定義されるが、マスターデータが適切に管理されていない場合や、複数の情報管理システムで同じマスターデータを使用する場合には、マスターデータ間の整合性が保たれない、または重複が存在するという事態が発生しうる。マスターデータの重複や不整合は、そのマスターデータと関連するデータが検索・同定できなくなる、といった不都合を生むため、マスターデータ自体を管理する必要からMDMという概念が生まれている。 MDM は、メインフレーム時代から続く古い課題であり、システム開発の度にそのアプリケーションにおいて整合性をとり品質を保つ仕組みを実装してきた。情報システムにおけるパッケージソフトウェアの適用が拡大することで、アプリケーション側でのマスターデータ管理が困難になってきたことから、MDMを行うためのパッケージソフトウェア製品も開発されてきた。 以下で行う