「賢者が描く10年後のインターネット」の5回目は、米グーグルで検索担当の上級副社長を務めるアミット・シンガル氏だ。幅広く事業を展開しているグーグルだが、主軸はやはり「検索」。この検索エンジンの開発を率いるシンガル氏は、インターネットの未来をどう見ているのか。本誌の特集「シリーズ動き出す未来(4)ネット化する70億人」とあわせてお読み頂きたい。 あなたは2000年にグーグルに入社して以来、検索システムの開発を率いてきた。この10年を振り返って、何が進化したと言えるのか。 過去10年で最も変わったのは、語学に対する理解、そしてモバイルと音声認識が統合されていったということだ。検索、モバイル、音声認識の3つが一緒になったことで検索システムは飛躍的な成長を遂げた。10年前は検索窓に入力したキーワードと文章の整合性を見ていただけだ。今では文章に何が書かれているかを理解している。ユーザーが入力したキー
