はじめにこんにちは、maKunugiです。 今大注目の「ChatGPT」ですが、OpenAIの提供する「GPT-3.5」という言語モデルを利用すると、様々なプロダクトでChatGPT並の制度を誇るAIを活用することが可能です。 私は「mebo(ミーボ)」という会話AI構築サービスを開発・運営しています。先日meboはGPT-3.5に対応し、プログラムを書くことなくGPT-3.5を搭載したチャットボットを構築できるようになりました。 (GIGAZINEでも取り上げていただきました!) 今回はmeboとGPT-3.5を組み合わせて利用することで見えてきた、有用な活用方法の1つをご紹介したいと思います。 従来のチャットボットの特徴従来のチャットボットの特徴を2つ挙げます。 シナリオ対話 ルールベースの対話 シナリオ対話とは、会話のシナリオ(フロー)を予め設定し、それに沿った会話を行うチャットボッ
[CEDEC 2021]ゲームに使われた対話キャラクターのAI技術を歴史的に体系化。セッション「ゲーム産業における対話キャラクター人工知能技術の発展」レポート ライター:大陸新秩序 ゲーム開発者向けカンファレンスCEDEC 2021の2日めとなる2021年8月25日,セッション「ゲーム産業における対話キャラクター人工知能技術の発展」が行われた。このセッションではスクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャーの三宅陽一郎氏が,ゲームにおける対話エージェントの人工知能技術を歴史的に体系化して解説している。 「CEDEC 2021」公式サイト エージェントの一般論 三宅氏によると,ゲームの面白さに対してAI(人工知能)が果たす役割は大きいという。ビジュアルやインタラクションがもたらす深みに続く存在として,AIがもたらす深みがある。 人間は意識や無意識といった精神的な構造を持っ
「ロボットとの会話にはガッカリしてばかりですよね」 シーマン人工知能研究所の斎藤由多加氏はそう切り捨てる。 私達が日常的に会話している日本語は文法に沿ったものだろうか。おそらく文法に沿ってはいないし、たいていは意識すらしていない。 斎藤氏は「日本語の日常会話には文法などない」と言う。その上で、日常会話に独特の法則があるとすれば、それを解明することで新しい文法を作るとも言う。 生活に寄り添うロボットやコンピュータ、彼らとスムーズな会話をするために必要なのはお行儀の良い日本語の文法に沿った会話エンジンではなく、日常会話の法則ではないか、と主張するのだ。 そうかもしれない。それこそがこれからの会話エンジンに最も重要な存在なのかもしれない。 斎藤氏は九州大学と連携し、日本語会話の新しい文法を生みだそうと企んでいる。 シーマン人工知能研究所 所長 斎藤由多加氏。10月13日より、Amazonプライム
[CEDEC 2017]なぜゲームのモブキャラは「膝に矢を受けてしまって」程度しか話せないのか? 産業界の研究事例から学ぶ「AIと人との会話技術」 ライター:米田 聡 猛烈な勢いで進化し続けているゲーム技術だが,ゲーム中に登場するNPCとの会話の質は,10年前,20年前のゲームとさほど変わっていない。1対1の会話コミュニケーションを実現するようなタイトルでは会話のバリエーションも相応に増えてはいるものの,たとえばRPGに出てくる「村人A」「衛兵B」とかだと,プレイヤーの語りかけに対して,定型的な応答しかしなかったりするのがほとんどだ。それこそ,「膝に矢を受けてしまって」のような。 NPCの定型的な応答には独特の「味」があるものの,少なくともここに対話は成立していない CEDECでは毎年,人工知能学会との共同企画が設定されている。本稿で紹介するセッションもその1つだ 一方,産業界では人工知能
『FFXIV』におけるキャラクターのAI意志決定技術とは 2016年8月24日~26日の3日間、パシフィコ横浜で開催された、日本最大級のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス“CEDEC 2016”。最終日となる8月26日に、レギュラーセッション“FINAL FANTASY XV におけるレベルメタAI制御システム”が行われた。本稿では、スクウェア・エニックス 第2ビジネス・ディビジョン プログラマー陣によって行われたセッションの模様をお届けする。 本講演では、おもに『ファイナルファンタジーXV』(以下、『FFXV』)において、AIのキャラクターやモンスターなどを、いかに自然に描くことができるのか。そのために用いられるAI制御システムについての解説が行われていった。おもな講演内容は以下のとおり。 ・AI vs レベルデザイン 終わりなき戦い ・神様仏様「メタAI」様 ・プ
【別紙資料 1】 リーディングスキルテストで測る読解力とは 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 社会共有知研究センター センター長・新井紀子 「リーディングスキルテスト」(RST)とは、教科書や新聞、マニュアルや契約書などのドキュメント の意味および意図を、 どれほど迅速かつ正確に読み取ることができるかの能力を測定するために国立情報 学研究所 社会共有知研究センターが考案したテストです。 文章(テキスト)と図表から成る初見のドキュメントを、人がどのように読解するかについては、いま だ解明されていない部分が多く残されていますが、 少なくとも次のようなプロセスが含まれると考えられ ています。 1. 文節に正しく区切る。(例:私は学校に行く。→私は/学校に/行く。) 2. 係り受けの構造を正しく認識する。(例:美しい水車小屋の乙女。→美しいのは「乙女」である) 3.
「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトでぶつかった「ある疑問」国立情報学研究所(NII)の社会共有知研究センター。 「ロボットは東大に入れるか(東ロボ)」プロジェクトで知られる人工知能(AI)の研究チームが、子どもたちの読解力テストに着手した。 なぜ、AI研究者が「読解力」に関心をもつのか。 そこには、AIの限界を探る研究の過程でぶつかった、ある疑問が関係している。 センター長の数学者・新井紀子さんに話を聞いた。 今日(11月14日)の「東ロボ 2016成果報告会」で冒頭あいさつする新井紀子教授。東ロボプロジェクトは2011年にスタートしたAIは国語が苦手――なぜ、AI研究者が「読解力」に関心を? 東ロボは、問題を解き、正解も出すが、読んで理解しているわけではない。 現段階のAIにとって、文章の意味を理解することは、不可能に近い。 そうすると、特に難しいのが国語と英語だ。 国語では、20
Chatbotは“第4の産業革命“、乗り遅れてはならない:村上福之の「Botと人工知能と俺様」(1/2 ページ) Chatbotを取り巻く技術やサービスが大きな注目を集めている。facebook、Google、Microsoft、Googleといった大手IT企業が次々と関連製品をリリースし、この分野への投資も急増している。なぜ今、Chatbotなのか――。その理由をさまざまな視点から見ていこう。 「私たちが持っている最も強力なインタフェース、“人間の言葉”をコンピュータが理解できるようになったら、世の中はどんな風に変わるのでしょうか。アプリやインタフェースはどう変わるのでしょうか」――。 こう話すのは、エンジニア出身のマイクロソフトCEO、サティア・ナデラ。2016年5月24日、開発者向けイベント「de:code2016」の基調講演の一幕だ。実は、これこそが、今話題になっている「Chatb
ポイント 人間と自然に対話するアンドロイド「ERICA(エリカ)」を新たに開発した。 見た目は美人顔の特徴を参考にコンピューターで合成され、振る舞いは現時点で最先端の音声認識、音声合成、動作認識、動作生成の技術を統合して作られている。 「ERICA」を、「違和感のない自然な対話」を追求する研究プラットフォーム(研究基盤)とすることで、自律対話型アンドロイドの実現が期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業において、ERATO石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクトの石黒 浩 研究総括(大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授、株式会社国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 所長・ATRフェロー)、河原 達也(京都大学 大学院情報学研究科 教授)らは、研究プラットフォーム注1)として人間に酷似したロボットのアンドロイド「ERICA(エリカ)」を開発しました。 従来のアンドロ
科学技術振興機構(JST)と大阪大学、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、京都大学は8月3日、人間そっくりで“美人”なアンドロイド「ERICA」(エリカ)を開発したと発表した。人間の話を正確に理解し、相づちを打つなど、音声と動作が結びついた自然な対話をアンドロイドで実現するための研究プラットフォームとして活用する。 人型ロボットが人間との対話を行う際には、音声認識や発話、視線の動きやしぐさ、表情などさまざまな面で違和感がない応答が必要だが、各技術を寄せ集めるだけでは違和感なく対話できるとは限らない。すべての要素技術を調和・統合させ、自然な対話を実現する技術は研究されてこなかったという。 ERICAはこれらの要素技術を統合し、対話を継続させるための研究プラットフォームとして開発。「話者の動作を認識して相手の発話内容をある程度絞り込み、音声言語理解の精度を高める」「音声言語理解に失敗しても、
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