過激派組織「イスラム国」(IS)がシリアやイラクでの自爆攻撃に少年を投入している。シリアのIS支配地で自爆の集中訓練を施された複数の少年が、毎日新聞の取材に訓練の詳細を語った。隣国トルコが今年1月ごろからシリアとの国境管理を強化し、ISへの外国人戦闘員の流入が減少したため、比較的洗脳しやすい少年の動員に拍車がかかっている模様だ。トルコ政府が24日に初めてISへの空爆に踏み切る中、戦闘の激化に伴いISによる少年の戦力化が拡大する可能性がある。 【何が少年たちをISに向わせるのか】 トルコの首都アンカラ中心部の貧困街で、ISの訓練を受けたゼイトさん(17)といとこのハッターブさん(16)が5月中旬に取材に応じた。2人は昨年5月、IS戦闘員の親戚を頼ってシリア入りした。ゼイトさんは昨年初めに続き、2度目の訓練だったという。国際法は、18歳未満の少年による戦闘行為を禁じている。 ゼイトさんによ