20年間ためてきた貯金など1200万円を投資詐欺でだまし取られた女性。 「詐欺に強い」「被害回復の実績がある」とうたう弁護士のもとに駆け込み、被害金回収の望みをかけて110万円の着手金を支払った。 しかし回収できたのは、たったの120円。 その後、弁護士の事務所と連絡が取れなくなった…。 この3年間で相次いでいるトラブルの典型的なケースだ。 犯罪被害者を守るべき弁護士が、結果的に被害者から金を搾り取っていた実態。 その闇を追った。 (社会部記者 倉岡洋平/出原誠太郎) 取材に答えてくれたのは40代の女性だ。 2人の子どもを育てながら夫婦で懸命に働き、節約に節約を重ねて生活してきた結果、貯金額はようやく900万円に達した。 子どもの教育費や老後の資金のため少しでもお金を増やしたいと思い、去年夏から株の勉強を開始。 そうした中、フェイスブックである広告が目にとまった。