昭和電工は2日、電子部品の主要材料となる高純度アルミ箔を5割増産すると発表した。約45億円を投じ、堺事業所(堺市堺区)で中間製品の高純度アルミを精製・圧延する能力を増強するとともに、中国に最終加工を行う拠点を新設する。これにより、同社の高純度アルミ箔の生産能力は月2000トンから、2013年には同3000トンに高まる。 高純度アルミ箔は、液晶テレビやエアコンなどの家電製品、自動車の電装品などに幅広く使われる電子部品、アルミ電解コンデンサーの主要材料。 アルミ電解コンデンサーは、中国などの需要拡大を背景に15年まで年率約10%の成長が見込まれ、今後は電気自動車など環境対応車のほか太陽光・風力発電など新エネルギー分野向けの伸びが期待されている。このため同社は、追加投資により高純度アルミ箔の供給能力を拡大する。 一方、同日発表した11年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比8.4%増の41