細野原発相が１９日、国際原子力機関の年次総会で、東京電力福島第一原発の事故収束に向けた工程表のステップ２の達成時期を来年１月中旬から年内に前倒しすることを明言したのは、原子炉の「冷温停止状態」に導く作業が順調に進んでいることを、国際社会にアピールする狙いがある。 工程表のステップ２の目標は、避難した住民帰還の目安となる「原子炉を冷温停止状態に持ち込むこと」。原子炉底部の温度を１００度以下にするだけでなく、放射性物質の放出量の大幅な抑制が二つの柱だ。 東電によると、原子炉底部の温度（１９日午前１１時現在）が１００度以下になったのは１号機と３号機。温度が高めの２号機は、今月から注水系統を、３号機同様２系統にし、原子炉への注水量も増やしている。 その背景には、汚染水循環処理システムの稼働率向上がある。従来の米仏２社の装置に、８月中旬から東芝製の「サリー」が加わった。今月上旬、建屋地下の水位
◆プロボクシング女子トリプル世界戦 ▽ＷＢＣ女子ミニフライ級タイトルマッチ 王者・藤岡奈穂子─同級１位・カニタ・ゴーキャットジム（２２日、東京・後楽園ホール） Ｖ１戦に臨む王者・藤岡奈穂子に「早期ＫＯ決着ノルマ」が新たに課された。女子トリプル世界戦に出場するタイ人３選手の公開練習が１９日、都内のジムで行われた。藤岡の所属ジムの元ＷＢＡ世界ミドル級王者・竹原慎二会長（３９）が視察し自信を深めた。 藤岡に代わり、竹原会長は挑戦者カニタの一挙手一投足に熱視線を送り、答えを導き出した。「きれいなボクシングだ。技術は挑戦者が上」と評価しつつ「今回は藤岡が倒せる。パワーとスピードが違う」と断言した。 両者は昨年９月に東洋太平洋同級王座決定戦で対戦し、藤岡が判定勝ち。同会長は２日前、藤岡に「７ラウンド以内」のＫＯ指令を出したが、「４ラウンド以内にＫＯじゃ！」とハードルを上げ、ハッパをかけた。 【関
◆関東大学ラグビー ▽対抗戦 明大２３─１７筑波（１９日・秩父宮） 対抗戦１試合が行われ、１３季ぶりの優勝を目指す明大が筑波大に２３対１７で逆転勝ちし、白星スタートを切った。３点をリードされて前半を折り返したが、後半に入ると強力ＦＷが威力を発揮。２７、３９分にトライを奪い、筑波大を引き離した。 軸はぶれない。３点を追う後半２７分。相手ゴール前５メートルで得たＰＧの好機に、明大は得意のスクラムを選択。重圧をかけて、球を取りだしたＳＨ秦一平（４年）が右中間に逆転トライ。３９分にはＦＷがモールで左中間に押し込み、勝利を決定づけた。「後半の勝負どころでメイジのＦＷの強烈さを味わわせられた」と吉田義人監督（４２）は満足げにうなずいた。 大学は今年で創立１３０周年。昨季のチームからレギュラーの大半が抜けたが、就任３年目の指揮官は「フィジカル、ＦＷを強化して下地はできた」と自信をみせる。秦も「今年は
◆大相撲秋場所９日目 ○把瑠都（上手投げ）稀勢の里●（１９日・両国国技館） 幕内では全勝だった関脇・稀勢の里が大関・把瑠都に敗れ１敗に後退。横綱・白鵬は平幕の栃ノ心を破り全勝。白鵬を稀勢の里と平幕の臥牙丸が１敗で追う展開となった。 快進撃を続けていた稀勢の里が、ついに止まった。把瑠都を相手に得意の左四つがっぷりの体勢。相手の左下手投げを耐え、土俵際まで攻め立てた。だが１９７センチの相手に肩越しに上手をつかまれると、最後は豪快に投げ捨てられ、初日からの連勝は８でストップした。 ここまで把瑠都には３勝１５敗と大きく負け越し、最近は４連敗中だった。今回も壁を越えられず、支度部屋では「まだ先があるんで」と言葉少なだった。奇跡の大関昇進には優勝するしかない。トップを走る白鵬の順調ぶりを考えれば、もう１敗も許されない状況になってきた。 一方、大関取りの琴奨菊は時天空をきめ出して、１敗をキープした
◆大相撲秋場所９日目 ○達（押し出し）十勝海●（１９日・両国国技館） １７歳３か月で新幕下に昇進した東５３枚目の達（たつ）＝高田川＝が東５０枚目の十勝海（２４）＝八角＝を押し出し、勝ち越しを決めた。貴乃花、稀勢の里、北の湖に続く史上４人目の１７歳での十両昇進への期待がかかる新星は、関取への第一関門をクリアした。幕内では全勝だった関脇・稀勢の里が大関・把瑠都に敗れ１敗に後退。横綱・白鵬は平幕の栃ノ心を破り全勝。白鵬を稀勢の里と平幕の臥牙丸が１敗で追う展開となった。 期待の星が輝きを放った。達が土俵に上がると館内からは「１７歳頑張れ！」と声援が飛ぶ。１９３センチ、１４４キロの体格を生かした力強い突っ張りで十勝海を突き放すと、最後は一気に押し出し４勝目。勝ち越しを決めた。勢い余って土俵外に転げ落ちるほど、若さあふれる相撲だった。「こんな早く勝ち越しできるとは思ってなかった。でも、今日で決める意
【ケリケリ（ニュージーランド）１９日】カーワン・ジャパンが、７―８３と惨敗した１６日のニュージーランド（ＮＺ）戦後、初めての練習を行い、２１日のトンガ戦（ファンガレイ）の先発メンバーを発表した。ジョン・カーワン・ヘッドコーチ（ＨＣ、４６）は「トンガ戦は『マストウイン（勝たなければならない）』ね」とＷ杯２０年ぶりの勝利へ、主力を温存したＮＺ戦から１０人を入れ替え、ベスト布陣を組んだ。午前中には、地元ケリケリ高校を訪問。ラグビー部員らと交流を深めた。 目標の「２勝」へ後はない。カーワンＨＣは、トンガ戦について「２試合に負けてビッグプレッシャーがある日本とトンガにとって、ビッグゲームね。Ｗ杯決勝と同じ」ときっぱり話した。１０日のフランス戦と、負傷したＮＯ８ホラニ、センター平以外の１３人が同じ布陣で、９１年第２回大会ジンバブエ戦（５２―８）以来２０年ぶりの勝利を狙う。 ＮＺ戦で日本唯一のトライ
毎日放送（大阪市）は１９日、未明に本社内で実施していた緊急地震速報のテスト作業中に誤って「大阪府で地震」「和歌山県で地震」という速報を滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山の５府県約２００万世帯に向け放送したと発表した。実際に地震はなかった。 誤放送は午前２時２０分から約１０分間で３回流れた。毎日放送広報部によると、午前１時５８分の放送終了後、本社内で緊急地震速報装置の更新作業を実施した。その際、生駒送信所の電波は停波したものの、一部の中継局の停波作業を忘れていたため、テスト速報が誤って出てしまったという。本社のある大阪市では停波していたため、社員は気付かなかった。視聴者から「本当か」との電話が計４件あり、確認したところ、ミスが発覚。慌ててテストを中断した。 同社は、東海テレビ放送（名古屋市）で発覚した岩手県産米のプレゼント当選者を「セシウムさん」などとする不適切なテロップ表示問題を念頭に「ふ
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［チューリヒ ２０日 ロイター］ スイス経済省経済管理局（ＳＥＣＯ）は２０日、２０１１年と２０１２年の経済成長率見通しを引き下げた。スイスフラン高と世界経済の鈍化が重しとなるとしている。 ＳＥＣＯは、国内総生産（ＧＤＰ）伸び率見通しについて、２０１１年が１．９％、１２年は０．９％と予想。６月に発表した従来予想では、２０１１年が２．１％、２０１２年が１．５％だった。 輸出の伸びも鈍化する見通しで、ＳＥＣＯは２０１１年の伸びを３．２％、２０１２年の伸びは０．７％と予想。６月に発表した従来予想では、２０１１年が４．６％、２０１２年は３．０％だった。
９月２０日、ＥＣＢは固定金利で無制限にユーロの流動性を供給していると、トリシェ総裁がスペイン紙エクスパンションに掲載されたインタビュー記事で述べた。写真は２００９年１月、フランクフルトのＥＣＢ本部前で撮影（２０１１年 ロイター/Kai Pfaffenbach） ［マドリード ２０日 ロイター］ 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のトリシェ総裁は、ＥＣＢは固定金利で無制限にユーロの流動性を供給していると語った。２０日付のスペイン紙エクスパンションに掲載されたインタビュー記事で述べた。 また、中央銀行間の最近の合意で、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）とＥＣＢの緊密な協力が示されていると指摘した。 スペインの状況については、かなり改善したが、引き続き警戒が必要との見解を示した。 スペインは最大の成長達成に向け、新たな構造改革を断固として実施すべきとの認識を示した。 ギリシャに関しては、緊縮計画の厳格な実行とすべて
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［２０日 ロイター］ 米ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）紙は２０日、関係筋の話として、先月米国の格付けが引き下げられた際にインサイダー取引が行われた可能性があるとして、証券取引委員会（ＳＥＣ）がヘッジファンドやトレーディング会社に召喚状を送付したと伝えた。 ＷＳＪによると、ＳＥＣはそれらの企業に対し、スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が８月５日に米国の格付けを「ＡＡＡ」から「ＡＡ＋」に引き下げた直前に行った取引について、詳細な情報の提供を求めている。 関係筋がＷＳＪに語ったところによると、どの企業がＳＥＣによる調査対象になっているのかは明らかになっていない。 ＳＥＣスポークスマンはＷＳＪ紙にコメントを拒否。 ロイターもＳＥＣからのコメントを得られていない。
９月２０日、鬼怒川ゴム工業の関山社長はロイターとのインタビューで、直近の円高・ウォン安を生かし、韓国の提携先から「ゴムや樹脂などの材料を大量購入する」と語った。写真は昨年８月、都内で撮影（２０１１年 ロイター/Kim Kyung-Hoon） ［千葉 ２０日 ロイター］ 「ドル、ユーロいずれの通貨に対しても為替の円高による利益への影響はほとんど受けない」──。自動車用ゴム・合成樹脂製品を手がける鬼怒川ゴム工業の関山定男社長は、自社の円高抵抗力に自信を見せる。海外からの資材や設備の調達が奏功しているためだ。 関山社長はロイターとのインタビューで、直近の円高・ウォン安を生かし、韓国の提携先から「ゴムや樹脂などの材料を大量購入する」と語った。 同社はドアの窓枠部分でガラスの振動を吸収したり水密性や気密性を保持したりする部品や、ドアの周辺に装着し車内外を遮断する部品などを手がけている。海外供給分は
［東京 ２０日 ロイター］ 内閣府が２０日に発表した７月景気動向指数ＣＩ（コンポジット・インデックス）一致指数の改訂値は、前月と比べて０．３ポイント低下の１０７．１となった。速報段階（前月比０．３ポイント低下の１０９．０）から下方修正となった。指数は修正されたものの、今月は過去にさかのぼって遡及訂正があったため、前月比は変わらなかった。 先行指数は前月比２．０ポイント上昇１０４．６。一致指数の基調判断は「改善を示している」とし、速報段階の表現を据え置いた。
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