画期的な商品として注目を集める、日立マクセルのワイヤレス充電器「エアボルテージ for iPad2」のモジュール部分の開発は村田製作所が担当。(写真は村田製作所の技術・事業開発本部の郷間真治氏) 現在、日本市場ではワイヤレス充電のニーズが加速度を増して高まっている。特にビジネスシーンにおいて酷使されるモバイルやタブレット端末は、気が付くとバッテリーが無くなっていることが多い。充電する行為そのものは簡単なことだが、「習慣になると煩わしいと感じる」という声もよく聞かれる。 モバイル端末に電源ケーブルをつながず、専用充電台に置くだけで充電できるワイヤレス給電システムには「Qi」(チー)がある。このシステムは送り側と受け側の機器にそれぞれコイルを内蔵し、双方のコイルの間に磁気を発生させることで送電するという「電磁誘導方式」。非接触電力送電の方式としては比較的古くから利用されており、コードレス電話