【ニューヨーク=松尾理也】米メディアによると、病気療養のため公の場から姿を消していた米アップルの共同創業者で現最高経営責任者(CEO)、スティーブ・ジョブズ氏が9日、サンフランシスコで開かれた新製品発表会に登場。カリスマ経営者の復活を祝うファンの盛大な拍手を受けた。 ジョブズ氏は今年1月、治療のための半年間の休職を発表し、その後肝移植を受けていた。この日、トレードマークの黒いタートルネックシャツにジーンズのいで立ちで観衆の前に現れた同氏は、「臓器提供者の善意がなかったら、私はここに戻ってくることはできなかった」と、感謝の意を表した。 待望の復帰に、会場からは歓声も上がったが、一方でやせ細ったジョブズ氏の外見から、今後CEOとしての激務に完全に復帰が可能かどうか疑問視する声も出た。ワンマン経営者として知られるジョブズCEOの健康問題は、アップルの経営に大きく影響を与える要因として常に注目を集