英国の研究チームが脳スキャナーを使い、植物状態の患者の意思を読み取ることに成功したそうだ(本家記事、BBC News、AFPBB News)。 実験では、機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置を使い脳の活動を調べたとのこと。被験者に自分がテニスをしている様子を想像してもらった場合、健康な人では全員「前運動皮質」の活動がみられたが、植物状態と診断されている患者23人のうち4人でも同様の反応がみられたという。 また「Yes/No」で答えられる質問をして、その回答が「Yes」の場合はテニスを想像してもらい、「No」は道を歩く様子を想像してもらうように話しかけたとのこと。前者は「運動的」、後者は「空間的」なイメージであり、この脳活動の違いから質問の回答を解析するというものであるが、7年前に交通事故で植物状態に陥った患者では、父親の名前など6つのうち5つの質問に正しく回答したことが確認されたという。 こ