Sports Graphic Number 961号(2018/9/13発売)は「越境フットボーラー欧州戦記。」。 「越境フットボーラー」という単語を作ったのが誰かは知らないけれど、Numberでこの表現が出るときはヨーロッパを主とした海外でプレーするサッカー選手のことを指す。今やサッカーは、日本のスポーツ界において最も多くの選手が海外でプレーしていると言っても過言ではないし、世界のトップリーグで活躍する選手もいるほどになったけれど、確かに昔はそんな選手はほとんどいなかった。カズがバレージに鼻骨を折られ中田がペルージャに移籍する前、海外でプレーしかつ活躍したとまでなると奥寺康彦さんか尾崎加寿夫さんぐらいで、本当に多くの選手がプレーする現在の状況は、週刊モーニングで連載中のサッカー漫画「Giant Killing」が置いて行かれるほどの状況になっている。 「Giant Killing」ではJ
先日の京都マラソン2018の結果を受けていくつか記事を読む内に、気になるタイトルの本を見つけたので早速購入。マラソンの監督として有名な小出義雄さんの本です。タイトルからしてまさしく僕の「課題」をそのまま表しているのですが、読んだ瞬間に一言。 あと1ヶ月早くこの本を知りたかった! 「走り込んだランナーであれば10kmくらいで体が軽く感じ、ペースを上げてしまいがち」 「前半で焦ってペースを上げると30km過ぎて脚が動かなくなって失速する」 「前半にタイム貯金を作ろうというのは陥りがちな罠」 「自己ベストを更新するには後半型の方が良い」 「ゆっくり入って徐々にペースを上げていき、30kmで最も速いペースになるのが理想」 おおう……完全に俺のことじゃん。まさに。 もしこれを読まずに次のマラソンに挑んだら、例え走力が上がっていたとしても、それに合わせたペースになるだけで今回と同じミスを繰り返した
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アガサ・クリスティーの代表作であり超有名作品、そして恐らく子供の頃に1回読んでいると思うのですが、なぜかストーリーが全然思い出せなかったので中古で購入して読んでみました。 状況が全くわからない中でたんたんと過ぎていく島での生活、人々の心理と意識の死角を利用した殺人。最後の最後までわからない真相と、それが明かされたときのカタルシス。 過去の名作を今さら読むのってなかなか気が乗らないというか、忘れがちというか、敬遠しがちなのだけど(そしてなぜかベストセラーや新作にばかり意識が行ってしまう)、それだけの評価があると言うことはそれだけ多くの人が認めたと言うことなのだし、つまみ食いでも良いから色んな名作を読んでみるのはアリだなあと思ったのでした。 とりあえず10年くらい前に文庫版の上巻だけ読んで下巻途中で放り出してしまった「罪と罰」にもう一回トライしてみるか…… U.N.オーエンは彼女なのか? 本家
思うところあって、タイ料理とインド料理の本を何冊か買ってみました。 一応、レビューその他を読んで検討してセレクトした珠玉の3冊なので、どれも期待に違わず面白い。 面白いレシピ本とはなんだ?というとそれはつまり、自分が知らなかった手法やコツでの料理を教えてくれたり、自分では作れないと思っていたものの作り方を教えてくれたり、今までと違う作り方を教えてくれたり、さらにその違いが何から生まれてるかを教えてくれたり。掲載されている料理をただ眺めているだけで、ワクワクしてきます。 実際これを見ながらいくつか作ってみましたが、いつもと違う作り方でいつもと違う味が出来て、すごい楽しかった!しかも美味しい! 料理ってほんとに奥が深いですね。 料理してると、美味しいものってどんだけあるんだよ、って思ってしまいます。 人間の、美味しいものを追究する欲求ってすごい。 ところでなんで急に本を買ったのさ? いつもと全
こんなマニアックな本が売れてしまうニッポンの末期が素敵であります。お読みいただきまして、ありがとうございます。結果として、この本で記した事柄の多くが今回の個人情報保護法改正の政府案でワンタッチあり、自分でも読み返して鈴木先生、高木先生の着眼点の鋭さや、読者の皆さまの目線の高さに驚くわけでございます。 某東洋経済の売れてる「ビジネス・経済書」では47位にランクイン。代表して鈴木正朝先生だけが著者ラインアップに入っておりますが気にしない。 最新!売れている「ビジネス・経済書」200冊 http://toyokeizai.net/articles/-/61430 なお、次回の第4回プライバシーフリークカフェは、3月16日某所で開催の予定であります。増刷御礼で拡大版として少し大きめのスペースをお借りするつもりですので、ご関心のある方はぜひ足を運んでいただけますと幸いです。
マムシとシマヘビはおいしくて、ヤマカガシは苦味があり、アオダイショウは生臭いのだと彼はいう。 テントも時計もライトも持たず、できればマッチやライターなしの登山にも臨みたいと語る服部文祥は、四半世紀のあいだ山登りを繰り返している登山家だ。 パキスタンのK2や剱岳八ッ峰北面など名だたる難関を20代の頃から踏破した服部。だが、20kgの荷物を8時間運び、1日400円の賃金を得るパキスタンのポーターたちを見ているうちに大きな疑問が頭を支配するようになった。物資に囲まれた生活をする者が経済格差を利用して荷物を持ち上げてもらい、わざわざ高峰に登る意味はあるのだろうか? ポーターたちの方がよっぽどタフでサバイブする能力があるのではないか? かくして服部は「サバイバル登山家」になる。装備に頼らず、食料や燃料を現地調達しながら、道なき道を自力でゆくのだ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 Num
ファン垂涎の「野球本」が積み重なるOBCTDCの棚。店内の一角には巨人軍選手のポスターやつば九郎のサインなども飾られている。 新年あけましておめでとうございます。 年の始まりは東京・後楽園。“競馬・プロレス・プロ野球”と男の三大娯楽が一堂に会するこの地で、約50年にわたり愛され続けた山下書店東京ドーム店。今から3年前の1月に同店が閉店した記事を書かせていただいたが、その跡地には志を受け継ぎ自ら“文系野球の聖地”という旗印を高々と掲げた「オークスブックセンター東京ドームシティ店」(以下OBCTDC)がオープンしていたことは野球ファンにとっては今更のお話。 プロ野球だけでなくアメフトや格闘技、アーティストやアイドルのコンサートが行なわれる同地ゆえ、店頭ディスプレイが試合カードやイベントごとに毎日変わるというこの本屋。山下書店時代から引き続き最も豊富に野球本が揃い、そして『進撃の巨人』より、『新
少年時代は結構熱烈な巨人ファンだった僕ですが(ちなみにパ・リーグでは南海が好きだった。ファミスタの選択もいつも南海)、その僕の思い出の中のプロ野球選手「原辰徳」でパッと思いつくのは「チャンスでサードファウルフライ」。よくよく考えればそれは怪我をして満足に活躍出来なくなってしまったあとのことであり、それまではホームランもたくさん打っていたしチャンスにも強かった。そうだ、実働年数も短かったし(15年)数字として残っている成績はそんなに華々しいものでは無いけれど、彼には華があったんだよなあ…… 指導者となってからは、現役時代に見えていたようなどこか繊細で不安な感じとは違い、もっとずっと強く確信あるリーダーになっていて、なんだか「繋がっているけれど別人」みたいな印象を持っていました。率直に言って頼りがいがありそうには見えなかったので、長年ジャイアンツを率いて成績を残してることに驚いています。しかも
Twitterで「「本を読むのはいいけれども読書感想文を書くのは苦手」なよくいるタイプの子供だった」というツイートを見掛けたので。そう言えば僕もそうだったなあ。みんなそうだったんだな。感想って言われても困るよなあ。でも今振り返って考えてみると、僕が書いていた「読書感想文」っていうのは感想文ではなかったよな。 まず書こうとしていた内容が間違ってる。「読書感想文」というからには、それを読んでどんな感想を抱いたかという「私」の話なのに、僕が書こうとしていたのはその本がどんなに面白いかとか、その本がどんなストーリーなのかという「本」の話。本の概要が「読書感想文」に必要なんだとしても比重は「私の感想」にあるべきであって、本の概要の終わりに私が思ったことを添えるようでは本末転倒も良いところ。 で、「読書感想文」を書く上で一番面倒で難しいのが、本の内容を短くまとめるってことなんだよね。そりゃそうだ、プロ
ジャーナリスト高橋秀実さんによる超進学校、開成高校の野球部のドキュメンタリ。甲子園出場を目標として、彼らは何を考え何をトライしていくのか。弱者の戦法としてはひたすら守備を固めて相手のミスを待つという戦法かなと思いきや、実際には、長い時間を掛けて修練を重ねないと能力を上げられない守備よりも効率的に上げられる攻撃に重心を置き、短時間で相手を破壊する超攻撃的なチームづくりを目指していると聞いて、初めとても意外に、次いで理由を説明されて納得。 ……それで合理的な戦略に従ってチーム作りが出来、実績を残すことが出来れば万々歳なのだけどそこは少年を教育する高校野球、また毎年メンバーが替わる高校野球。なかなか大人の計算通りには行かず……この毎年見守っていく感がとても楽しい。筆者の高橋さんが「大人目線」でアドバイスしたくなるところを最低限に抑えているところも良いなあと思います。そういう少年たちの心理を描き出
この上半期は書籍全体の売上の前年割れが続くなか、近年の傾向である、中高年や女性に支持された書籍が上位を占めた。写真やまんが、アニメなどの画像を効果的に使った、楽しく読みやすい本に人気が集まっているのも特徴。 総合第1位『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』。第二の心臓と言われるふくらはぎの5分間マッサージで医者と薬を遠ざけられると説く本書は、「金スマ」等のメディアにたびたび登場。昨年7月の発売から継続して売れ続けており、ミリオンセラーも目前。購買の中心は40代~70代女性。 第2位『人生はニャンとかなる!』を手がけたのは「夢をかなえるゾウ」の水野敬也氏等。名言格言と、それにピッタリの表情豊かな猫たちの写真が女性たちに大人気。 第3位『村上海賊の娘』は4月の本屋大賞受賞後に売上急増。村上水軍の戦いを描き、中高年を中心に男性読者にも人気の作品。 第4位『まんがでわかる7つの習慣』はまんがで
異世界召喚・転移・転生ファンタジー小説の歴史 日本の異世界(異界)へ行く物語の歴史は、1820年以前よりもさかのぼれます。平田篤胤ののこした『仙境異聞』は仙界で暮らした少年の話をまとめ、宮地水位が記した『異境備忘録』は神界や魔界への旅の記録をのこしています。これらはファンタジーというよりオカルト的要素が強く出ています。 異世界召喚ファンタジーといえば、高千穂遙さんが1979年に書いた『異世界の勇士』が有名です。高校生の主人公リュージが異世界へ招かれて災厄を救う物語です。また、半村良さんの『亜空間要塞』(1974年)も異世界転移作品といえるかもしれません。 1991年ころから、不安定な社会情勢を背景に、異世界へ行く物語が増えはじめます。しかし以降、現代世界から異世界へ行く召喚・転移ものはなりをひそめ、異世界を舞台にした異世界の物語、異世界ファンタジーが隆盛しました。 そして2011年。ネット
ホーム > 新潮文庫 > 新潮文庫メール アーカイブス > ある日の午後、平積みの文庫から1冊を手に取ったお客さんが、通りがかった書店員を呼び止めた 客 「店員さん! 何コレ。ひどいよこの本」 書店員「お客さま、いかがいたしました?」 客 「いかがも何も、コレ見てよ、コレ」 書店員「新潮文庫の『生者と死者』。泡坂妻夫さんによる空前絶後のミステリーですね」 客 「そりゃたしかに空前にして絶後だよ。小口側が幾つも袋とじになっちゃって、頁が開けないんだから」 書店員「ああ、ちゃんと、とじてますね」 客 「しかもこの1冊だけかと思ったら、他の本も全部とじてる。製本ミスってこんなに起こるものなの?」 書店員「これでいいんです、お客さま。『生者と死者』はとじていない方が製本ミスなのです」 客 「?????」 書店員「実は『生者と死者』は1冊で二度楽しめる作品なのです。袋とじされた状態では25
さて、皆さん、こんにちは。本日は、書評の方をやりたいと思います。今回扱う本ですが、先日発売された、 知られざるペップ・グアルディオラ サッカーを進化させた若き名将の肖像 作者: グレイム・バラゲ,田邊雅之出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2014/02/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る こっちの本になります。 本の内容なんですが、現・バイエルン監督のグアルディオラの半生を追った本でして、グアルディオラの生まれからバイエルンと契約するまでの彼の軌跡を追った本となっています。 【目次】 サー・アレックス・ファーガソンによるまえがき [序章]ローマとニヨンでのハイライト/ローマでの欧州制覇/サー・アレックス・ファーガソンへの返答 [1章]なぜバルサを去らなければならなかったのか?/いくつかの理由 他 [2章]村の広場からカンプ・ノウの監督室へ/北スタンド7列目からバルサの
アレな人として名高い武田邦彦さんが「早死にしたくなければ、タバコはやめないほうがいいい」という、タイトルからしてアレな感じの本を書かれていて、興味本位でアマゾンのレビューを見に行ったら案の定、タバコを止めたくない人の賞賛と、その後手術を受けた喫煙者の批難が併記されていて大変楽しめたのですが(でももちろん買う気にはならない)、そこで「これを読むくらいならこれを」と紹介されていたのが本書。 本来は、禁煙をしたい人向けとして評価が高い本らしいのですが、タバコを止めたとは言えまだ3年で今後も吸わずにおれるか自信が無いので、参考までに一度読んでおこうと思って購入しました。 目次 タバコに火をつける前に 第1章 やめられない魔性のアイテム 第2章 心臓と血管をニコチンが襲う 第3章 脳の機能低下とタバコ煙の驚くべき組成 第4章 タバコが暴力事件を引き起こす!? 第5章 発がんと軽いタバコの危険性 第6
今や日本で知る人は少ないと言えるであろう人気「俳優」大泉洋さんのエッセイ集。内容は今年4月3日に40歳になられた大泉洋さんが、24歳から32歳の間に「アルバイトニュース an 北海道版」「じゃらん北海道発」「SWITCH」の3誌に連載していたエッセイに、2,013年の大泉さんの振り返りコメントと書き下ろしエッセイ4篇を加えたもので、これまでまとめられてなかったエッセイをまとめて読める、また道民以外の人間にとっては貴重な資料であり、同時に現在の大泉さんと一緒にかつての大泉洋さんを取り巻く状況を振り返るという、とてもお腹いっぱいの一冊に仕上がっています。 帯には「書き下ろし!『水曜どうでしょう』について初告白」と書いてあり、「どうでしょうバカ」を自認する自分としてはまずそこから読みたくて仕方が無かったのですが、その気持ちをグッと抑えて1ページ目から。1997年というと「水曜どうでしょう」が始ま
「おちゃらけ社会派ブロガー」ちきりんさんの中の人、伊賀泰代さんの著作。素晴らしいキャリアを経て独立されているわけですが、そんな伊賀泰代さんの話題の1冊を読んで僕も社会人としてより一層のステップアップを……と思ったわけではなく、社長からベテラン社員宛に「これ読んでレポートを提出するように」というお達しと共に届けられたので、「課題図書」として読みました、という感じ。ちきりんさんの知見と明快な語り口は素晴らしいなあと思っているのですが、なにぶん興味を持てない1冊をレポート提出のために読むというのはつらいもんです。小学生かよ。 まあともあれ、ただレポート提出するんじゃ時間がもったいないんで、その下書きも兼ねてブログエントリでも書いてみることにします。「会社に提出するレポートの下書き」という性質上、「我が社の現状」を念頭に書くことになるので、まあいろいろと奥歯にものの挟まったような表現が見受けられる
読んだあといろいろと心に残ったことがあり、それぞれについてきちんと考えてから読書感想文を書こうと思っていたのですが…無理でした。難しい。感じたことを1つ1つ掘り下げていると時間もスペースも足りないし、何か考えたことを本文を引用しながら書き出すとそれこそ1冊引用しかねないという。かといって全体に対する印象があるかというとそれもまた茫洋としていて、なんとも上手く言葉に出来ない。とある人の半生を垣間見るというのはこういうことなのかも知れないなと、なんだか変な納得の仕方をしてしまいました。書けない。 …といってそれだけで終わるのも悔しいし、だいたい心の整理が出来ません。打開策として感じたことを出来るだけ簡潔に箇条書きにしてみたので、それを書き連ねながら肉付けして「感想」としてまとめていきたいと思います。上手くまとまったら良いな。 読む人の年代によって感じることが違うだろう finalventさんが
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