愛知県西尾市議会は20日、臨時会を開き、受託収賄罪で起訴され、拘置中の同市長中村晃毅被告(71)に対する2度目の不信任決議を全員一致で可決した。 地方自治法に基づき、中村被告は失職し、50日以内に出直し市長選が行われる。 中村被告は市の土地利用を巡り、便宜を図った見返りに業者から現金600万円を受け取ったとして、今年2月に名古屋地検特捜部に逮捕され、受託収賄罪で起訴された。 同市議会は3月24日、不信任決議を賛成多数で可決したが、中村被告は「自ら辞職すれば罪を認めたことになる」として辞職を拒否し、議会の解散を選択した。 臨時会には、今月3日の市議選で当選した24人全員が出席、「長期の政治空白で市政は大きく混乱した。市民の怒りと不信は頂点に達している。市長として不適任だ」として、議長を除く23人全員が不信任決議に賛成した。