Jリーグ公式noteにて「スポーツ現場におけるハラスメントとの決別宣言」という記事がアップされたのは1月18日20時3分のことであった。執筆者はJリーグの佐伯夕利子常勤理事である。 9000字を超える長文だったが、何度もうなずきながら一気に読んでしまった。このタイミングで書かれたのは、昨年末に相次いだパワーハラスメントの懲罰決定(12月24日に東京ヴェルディ、30日にサガン鳥栖)を受けてのものである。 この記事に、私は2つの点で興味を抱いた。まずnoteという、一般にもなじみ深いプラットフォームが用いられたこと。そして発信者が、佐伯理事だったこと。スペインでの長い指導経験を持つ彼女だからこそ、日本の指導現場でのハラスメントを「人権侵害」と断じることができた。その事実を、われわれは噛みしめるべきである。 普段は自宅のあるビジャレアルから、オンラインでのミーティングに参加し続けている佐伯理事。
「倒そう、制圧、制圧」。手袋をはめた制服姿の入管職員が、収容されていた日系ブラジル人男性を6人がかりで押さえ込み、「痛い、痛い」と叫ぶ男性の腕をねじり上げた。「痛いじゃねーんだよ」「うるさい、静かにしろ」。職員の大声が響き渡る。これは、男性が東京入国管理局(現・東京出入国在留管理局、東京都港区)に収容されていた際に職員による暴行でけがをしたとして、国に損害賠償を求めた裁判で東京地裁に提出された証拠のビデオ映像だ。入管収容施設で外国人が職員に暴力を振るわれたと訴える裁判が相次いでいる。入管の収容施設で、何が起きているのか。前編と後編に分けて伝える。【上東麻子/デジタル報道センター】(後編はこちら) 暴行を受け負傷したとして国を提訴 訴状などによると、2018年10月5日、東京入管に収容されていた日系ブラジル人、アンドレ・クスノキさん(35)は入管職員から、茨城県牛久市にある入国者収容所「東日
名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんが昨年3月に亡くなってから1年近くが経つ。ウィシュマさんの著しい健康状態の悪化にもかかわらず、適切な医療を受けさせず死なせてしまったことで批判を浴びた法務省及び出入国在留管理庁(入管)は、再発防止をアピールするものの、やはり人の命や健康を軽んじる体制は変わらないようだ。大村入管管理センター(長崎県大村市)では、収容時には健康であったネパール人男性を、寝たきりの状態にしてしまったことが発覚。症状が悪化する一方、入管側は治療を行なわず、このままだと生命すら危ういと、弁護士や支援者らは懸念している。しかも、入管本庁は、本件について問い合わせしている筆者や国会議員らにも、ことごとく説明を拒否。有志の議員の一人、石川大我参議院議員は「人の心はあるのか?」と憤る。 ◯健康だった39歳男性がボロボロに ネパール国籍の男性Aさん(39歳
2年ぶりの死刑執行に、日弁連や人権団体などからは批判や落胆の声が上がった。日本政府はあくまで死刑制度存続の方針だが、世界では約7割の国が死刑を廃止か停止している。国際的な潮流に逆行する日本にさらに厳しい視線が集まるのは必至だ。 「小野川さんを捜しましたが、いませんでした」。21日午前、東京拘置所で小野川光紀元死刑囚への接見を申し込んだ弁護人の岩井信弁護士に、職員は淡々と告げたという。再審請求中の死刑執行に「裁判を受ける権利の侵害。裁判は『ない』ということだ」と怒りをあらわにした。 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル日本は「外交では人権を守り抜くとしながら、人権をないがしろにする岸田政権の姿勢の表れ」と批判。アムネスティによると、死刑を実質廃止した国は昨年までに約140に上り、存置する55カ国でも実際に執行しているのは中東、東アジアなど毎年20カ国程度にとどまる。
ブラジルの国立海洋公園近くの石油探査・採掘に抗議する環境活動家ら=リオデジャネイロで2021年10月7日、AP 国連人権理事会は8日、清潔で健康的な環境へのアクセスは基本的人権であるとの決議案を賛成多数で可決した。法的拘束力はないが、環境や人権の専門家からは「画期的」と歓迎の声が上がっている。理事国47カ国のうち賛成は43、反対は0だった。日本は中国、ロシア、インドと共に棄権した。なぜ日本は棄権したのか。 決議では、環境破壊や気候変動は「現在および将来の世代の人権に対する最も差し迫った深刻な脅威の一つ」と指摘。「安全、清潔で健康的かつ持続可能な環境へのアクセスは基本的権利」であるとし、各国に環境を守る取り組みを加速させることを求めた内容だ。採択を受けて、ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官は「長い間このような措置を求めてきた。環境悪化と気候変動が相互に関連した人権の危機であると明確に認識さ
フランスのカトリック教会の神父らが、21万6千人の子どもたちに性的虐待などの性被害を加えたとする報告書が5日、公表された。70年間にわたり、2900~3200人の聖職者が関与したという。 同日、フランスのカトリック教会から依頼を受けた独立調査委員会が記者会見して明らかにした。 委員長を務めたフランスの国務院(行政裁判の最高裁に相当)元副院長のジャンマルク・ソベ氏によると、被害者の8割は少年で、大半が10~13歳の頃に被害を受けた。加害者に教会の補助職員らを加えると、被害者の数は推計33万人に上るという。ソベ氏は「2000年代初めまで、被害者は深く、完全に、残酷なまでに無視されていた」と指摘。教会が神父を異動させるなどして組織的に隠蔽(いんぺい)していたという。 ソベ氏はまた、「被害者の証言がなければ、我々の社会はなおも無知のままで、起きたことを拒み続けていただろう」と被害者の勇気をたたえた
フランスの警察車両(2014年12月18日撮影、資料写真)。(c)PHILIPPE HUGUEN / AFP 【9月30日 AFP】フランスで、妻に薬を飲ませた上で、見知らぬ男たちに性的暴行を受ける様子を撮影する行為を10年にわたり繰り返していたとして、68歳の男が逮捕された。警察が29日、明らかにした。 仏南部アビニョン(Avignon)で約1年前に始まった捜査では、これまでに45人の容疑者が特定された。捜査開始のきっかけとなったのは、男が商店で女性のスカートの中を撮影しようとして逮捕されたことだった。 アビニョン警察のジェレミー・ボッセプラティエール(Jeremie Bosse Platiere)警視は、「レイプ事件でこれほど多くの証拠がそろっているのは珍しい。たとえ意識を失っていた被害者が何も覚えていなくても、すべてが記録されている」と語った。 ボッセプラティエール氏によると、夫は暴
ウィシュマさん死亡問題 上川法相、監視カメラ映像公開で弁護士同席を「遺族以外は適当でない」と認めず【動画あり】 名古屋出入国在留管理局で収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、上川陽子法相は3日、遺族が10日の監視カメラの映像を視聴する場に代理人の同席を求めている点について「遺族以外の方への映像公開は適当ではない」と、前回に続き弁護士の立ち会いを認めない方針を示した。 8月12日、出入国在留管理庁は、保存されている死亡前の監視カメラの映像336時間のうち2時間を編集し、1時間10分を遺族が視聴したが、妹のワヨミさん(28)が、視聴後に嘔吐(おうと)し、妹2人が眠れない状態が続くなど、精神的なダメージを負った。このため遺族は2回目の視聴時には、代理人の同席を強く求めている。
Britain is reporting more than 30,000 new coronavirus cases a day, but the public seems to have moved on. Experts say this could be a glimpse into the future for other countries. Concertgoers on Friday at the Reading Music Festival in Reading, England. “We don’t seem to care that we have these really high infection rates,” said Tim Spector, a professor of genetic epidemiology at King’s College Lon
サッカーフランス代表のウスマン・デンベレとアントワーヌ・グリーズマンが、日本人スタッフに侮辱的な差別言動を繰り返した問題。コメントを出さない大手スポーツメーカー『NIKE』に批判が殺到している。 2019年、『バルセロナ』のプレシーズンツアーで来日した際、デンベレとグリーズマンは滞在中のホテルで日本人スタッフを呼び出し、ゲームのセッティングをさせた。ここでデンベレは、日本人スタッフの顔を撮影してアップにしながら「醜い顔ばかりだ」「どんな後進国の言葉なんだ」と侮辱発言を連発。これを聞いていたグリーズマンもニヤニヤと笑い、2人で差別を楽しんでいた。 これにまず公式でコメントを出したのは、『バルセロナ』のスポンサーを務めている『楽天』の三木谷浩史社長。自身のツイッターで《FCBの選手が差別的発言をした事について、クラブのスポンサーまたツアーの主催者としてとても残念に思います。楽天はバルサの哲学に
ホテルかなにかのテレビの調整にきた日本人スタッフを二人のサッカー選手が嘲笑するビデオ。(サッカーに詳しくないので最初「PESでプレイするために」というのをPESというサッカーのゲームアプリのために来日してプレイするという意味でとらえてしまいましたが、このときの来日は2019年の試合のためのもののようで、そのビデオが最近流出した模様です) 作家の辻氏がこのような記事(https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-1980/)を書いて「人種差別じゃない」といってますが、辻氏のフランス語の理解が間違っています。 辻氏はこのように理解されています。 元ビデオとフランス語記事はこちらhttps://www.football365.fr/derapage-raciste-honteux-de-dembele-griezmann-9976242.html?f
バルセロナに所属するフランス代表のFWウスマン・デンベレとFWアントワーヌ・グリーズマンが日本人と思われる男性を侮辱する映像がSNS上に流出し、物議を醸しているようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じている。 映像に収められていたのは、滞在したホテルの部屋でPES(ウイニングイレブン欧州版)をプレーするため、現地のスタッフを呼んだ時の場面だ。 スタッフがテレビの設定などを行う中、デンベレが「こんな醜い顔を並べて、恥ずかしくないのか」「どんな後進国の言葉なんだ」「お前の国は技術的に進んでいるのか、いないのか」などと発言したという。 撮影者はデンベレとみられ、離れた位置から男性スタッフの顔をアップで撮るシーンなどもあった。動画にはグリーズマンも映っており、何か聞き取れない言葉を口にした後、デンベレと一緒に笑っているところが確認されている。 一部報道によると、この映像はグリーズマンがアトレティ
【読売新聞】 【パリ=山田真也】フランスのマクロン大統領は12日、テレビ演説し、新型コロナウイルス対策として、医療従事者や高齢者施設などの職員にワクチン接種を義務化すると発表した。感染力が強いとされるインド型(デルタ型)が拡大してい
6月25日、中国の新疆ウイグル自治区で家族の行方が分からなくなったと証言する米IT大手グーグル傘下「ユーチューブ」の数多くの動画が、投稿主の人権団体の手で知名度の低い別の投稿サイト「オデッシー」にバックアップで移されつつある。新疆ウイグル自治区霍城県で2018年9月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter) [25日 ロイター] - 中国の新疆ウイグル自治区で家族の行方が分からなくなったと証言する米IT大手グーグル傘下「ユーチューブ」上の数多くの動画が、投稿主の人権団体の手で知名度の低い別の投稿サイト「オデッシー」にバックアップで移されつつある。ユーチューブが一部投稿を削除したためという。消息筋2人がロイターに語った。 人権団体は「Atajurtカザフ」。新疆での人権侵害に関心を呼ぼうする努力が「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」などの国際組織から評価されているが、201
モージン(最前列の中央)が楽しみにしていたこのチアリーダー部の集合写真が卒業アルバムに掲載されるはずだったが… Photo: Screenshot from FOX13 モージン・アーノルド(14)は中学2年の1年間、チアリーダー部のマネージャーを務めながら、チームのダンスルーティンもすべて覚えた。だから今年の卒業アルバムが彼女のもとに届いたとき、チームのみんなと一緒に撮影した集合写真はどこに載っているのかと楽しみにページをめくっていった。 ところが、そのユタ州のショアライン中学の卒業アルバムには、ダウン症のモージンが写った写真はどこにも見当たらなかった。代わりに、彼女だけが抜けているチアリーダー部の集合写真が掲載されていたのだ。 「チームの一員としてのモージンの名前さえ記載されていませんでした」と、姉のジョーディン・ポールはフェイスブックに書き込んだ。「彼女は何時間もかけてダンスを学び、
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