コロナ禍で開催中止を発表していたLA Pride Paradeの主催者は、本来の開催日であった6月14日に、BLMの支持と警察への抗議のためにデモを行うことを決定。LAで行われた数千人規模のこのデモで、Black Trans Lives Matter(BTLM)のプラカードを掲げる参加者。Photo: Stanton Sharpe/SOPA Images/LightRocket via Getty Images 今年5月25日にアメリカのミネアポリスで、白人警官が黒人男性のジョージ・フロイドを窒息死にいたらしめた事件に抗議して、全米でBlack Lives Matter(黒人の命を軽くみるな。以下BLM)と訴える抗議デモが再燃しました。3カ月近くたった今も、アメリカのみならず世界中で人種差別反対を訴えるデモが続いています。デモには黒人のみならず、ヒスパニック、アジア系、北米先住民、さらに白
生まれた時の性別が男性で、性自認が女性のトランスジェンダーの学生の受け入れが今春、お茶の水女子大(東京)と奈良女子大の国立2大学で始まった。実際に入学したかどうかは明らかにしていない。来春は宮城学院…
男性に比べて、女性はキャリアに対する意欲や関心が低いことがたびたび指摘されています。その背景には、ジェンダーバイアスがあることが研究で明らかにされています。中には、女性自身も気づいていないようなバイアスも――。 “無意識”のジェンダーバイアスが女性の意欲を下げる 17年前、政府は「2020年までに指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度とする目標」を掲げました。また、2015年には、2020年までに理系女性研究者の割合を30%にすることや、大学の理系学生を、毎年度前年度以上にすることなどが目標とされました。 目標年の今、指導的地位に女性が占める割合は15%程度、研究者に占める女性の割合もまだまだ30%には届きません。そして、この目標は「2030年までのなるべく早い時期に行う“努力目標”」に格下げされました。 なぜこれらの目標達成ができなかったのでしょうか? 原因の一つに、いまだに
上智大学の「ミスコン」廃止、新たなコンテスト開催へ。ジェンダーやルッキズムの問題とどう向き合うか…学生たちの葛藤
ニュージャージー州の連邦地裁判事の自宅で、判事の家族が銃撃された事件で、20日、容疑者とみられる男が、自ら発砲した銃弾で致命傷を負い、死亡しているのが発見された。ABCニューヨークが報じた。 前日午後5時頃、ニュージャージー州ノース・ブランズウィックにあるエスター・サラス判事の自宅で、夫で刑事事件弁護士のマーク・アンダール(Mark Anderl)さん(63歳)と息子のダニエルさん(20)が何者かに銃撃された。ダニエルさんは死亡した。夫のマークさんは手術を受け、重体だが容体は安定しているという。捜査関係者は、サラス判事は地下室にいて、負傷しなかったと話している。また犯行の際、犯人はFedExの宅配人のユニフォームを着用していたと明かしている。 容疑者とみられる男の死体はニューヨーク州サリバン郡で発見された。米複数メディアは、捜査関係者の話として、容疑者はマンハッタンの弁護士、ロイ・ホランダ
それは昨年3月末のことだった。 東京・紀尾井町にあるホテル・ニューオータニの大宴会場、1000名以上入れる部屋で日本政府主催の国際女性会議が開かれた。地方創生と女性のエンパワーメントをテーマにした分科会で、ある人物の前に長い列ができていた。 第5回国際女性会議WAW!/W20で講演する中貝市長(写真右):豊岡市提供 名刺交換と共に寄せられる感動の声を、驚きと共に受け止めていたのが、中貝宗治(なかがいむねはる)豊岡市長だ。豊岡市は兵庫県北部の自治体で、人口は約8万人。中貝市長の話は人口減少に悩む多くの地方都市関係者と、国会議員の心をつかんだ。 豊岡市は、国内にあるほかの多くの自治体と同様、働く女性や女性管理職を増やそうとしている。他の自治体と大きく異なるのは、こうした取り組みを「女性活躍」ではなく「ジェンダーギャップの解消」と呼んでいることだ。これは、単なることばの問題ではなく、中貝市長の大
フェミニズムとは何か? その答えはここにある。三省堂『フェミニズム大図鑑』を刊行。〜フェミニズムの歴史と全体像を捉えたい人のための入門書〜 株式会社 三省堂(本社:東京都千代田区、代表取締役:北口克彦)は、イギリスDK社制作の“The Feminism Book”の日本語版である『フェミニズム大図鑑』を2020年7月15日(水)より発売します。17世紀のメアリー・アステルの時代から最近の#MeToo運動まで、フェミニズムの流れを追いながら、先住民族、ブラックフェミニズム、LGBTQなどマイノリティの問題や、アジア・イスラム圏のフェミニズムなども広く取り上げ、オールカラーの写真と図解でわかりやすく解説、その歴史と全体像を捉える待望の一冊です。 【URL】https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd16247 長い年月の間にフェミニズムがどんな
シンガー兼俳優のジャネール・モネイが、音楽業界における女性差別について怒りを露わにした。(フロントロウ編集部) ジャネール・モネイ、音楽における女性差別に怒り シンガー兼俳優のジャネール・モネイといえば、これまで「Pynk(ピンク)」や「Q.U.E.E.N.(クイーン)」など、多くのフェミニズムソングをリリースしてきた。そんなジャネールが自身のツイッターで、音楽業界にも根強く残るミソジニー(※)に対しての怒りを連投した。 ミソジニーとは? 女性嫌悪と訳されることが多い。しかし、例え“女好き”と言われる男性であっても、“女性の体”が好きなだけで、女性のことを人としては軽視している場合も非常に多く、それもミソジニーにあたる。また、女性自身もミソジニーであることは少なくない。オックスフォード辞書では、「女性に対する嫌悪、軽視、根深い偏見」とされている。 「本当に、女性がラップしてるのだけ聞きたい
Sinead O'Connor (Photo by Deborah Feingold/Corbis via Getty Images)Deborah Feingold Netflixの人気ドラマシリーズ「アンオーソドックス」で、観終わった後もずっと脳裏から離れない、胸を締め付けるシーンがある。シラ・ハースが演じる超正統派ユダヤ教徒の若い女性エスティが鏡に映る自分を見つめ、長い髪の毛の束が床に落ちていく様子に涙を流すシーンだ。 映画やドラマの中で描かれる女性の丸刈りは、反逆や処罰を表すことが多いが、「アンオーソドックス」はそのどちらでもない。ユダヤ教敬虔主義運動「ハシディズム」の伝統で、既婚女性は髪の毛を短くしてウィッグで隠すという伝統の描写だ。実際に髪の毛を剃り落としたハースは、4月にUK版『VOGUE』のインタビューで次のように語っている。
フェミニズムとは、男女平等を主張して、女性がパートナーに家事・育児の分担を求めること? 理不尽な社会の仕組みに対して、女性が勇気を出して思いの丈をきちんと主張すること? もちろんそういった言動が、個人や社会の変化につながることもあります。ただ、それだけではフェミニズムではありません。 女性たちが日常生活の中で、「あれ?」と疑問に思うこと、何気ない言葉や行為に抵抗を覚えること、実はそれがフェミニズムのきっかけになります。「私が我慢すれば」と抑えこんでいた怒りや不満を、いつかどこかにぶつけたくなるかもしれません。でも、誰に、どうやってぶつけたらいいのか? それを教えてくれるのが、実はフェミニズムなのです。 基本として、「女性が性別を理由に不当な扱いを受ける、また不利益をこうむることに対して声をあげること。そして女性が不当な扱いを受けず、不利益をこうむることがない社会をめざすこと」と定義していま
ニューヨークに住むキキ・ヴァレンタインは、息子のハートに公共の場で初めて授乳したときのことを振り返る。その日、ニューヨークはとても蒸し暑かった。キキはハートに授乳するため、公園のベンチに腰掛けた。何かを主張したり、誰かを不快にさせるつもりはなかった。 その数週間後、彼女は公共の場での授乳を支持する運動に参加したのだが、そこで悲劇は起きた。今回キキが授乳したのはニューヨーク市庁舎の階段だったが、その様子が写真に撮られ、いくつもの出版物に掲載されてしまったのだ。これを機に、キキは期せずしてこの運動の顔になってしまった。さらに悪いことに、アメリカのリアリティ番組「レイチェル・ゾーイ・プロジェクト(The Rachel Zoe Project)」で「公の場での授乳行為はトレンド(Trend)か悲惨(Tragic)か」というテーマが取り上げられたときにも、この写真が使われたのだ。番組内でレイチェルの
メアリ・ウルストンクラフトはフェミニズムの先駆者的存在。その娘のメアリ・シェリーは弱冠20歳で後世に残る小説『フランケンシュタイン』(1818年)を書いた。「新しい生命を生む力は女性だけに与えられたものか? 男性が科学を通じて“生む力”を得たときに何が起こるか?」という問題を提起する小説だった。Photo: Heritage Images/Getty Images(left), Photo 12/Universal Images Group via Getty Images(right) オックスフォード英語辞典には、フェミニズムという言葉が「両性の平等と女性の権利とを擁護する」という意味で使われ始めたのは19世紀末からとあります。言葉だけ見ればおよそ130年の歴史となりますが、それ以前からも、フェミニズムという言葉を必ずしも打ち立てずに、フェミニズム的な主張を唱える人々は存在しました。た
性差別のない21世紀をみんなで実現するために、フェミニズム研究者の清水晶子先生を講師に迎えて、改めてその歴史や意義を正しく学ぼうというこの企画。第三弾は、フェミニズムの大きな課題――性と生殖に関する健康と権利(セクシャルリプロダクティブ・ヘルス/ライツ)にフォーカス。 「女性だって人間だ」と主張した第一波。 第一波フェミニズムは、それまで女性には与えられていなかった参政権や相続権、財産権などの社会的権利を獲得することに焦点を当てました。19紀後半から20世紀前半にかけて、激しい弾圧にあいながらも参政権獲得運動は各地で少しずつ成果をおさめ、現在では世界のほとんどの国で女性にも参政権が与えられています。男性しかアクセスできなかった公的な領域に女性もアクセスできるようにした、という意味では、第一波の運動はほぼ成功したと言えるでしょう。 その基盤となる思想を提唱した一人に、【VOGUEと学ぶフェミ
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