11月3日、実験用航空機「飛翔」の主翼変形量計測試験を実施しました。 飛行機の主翼が変形して大丈夫なの? と思う方もいると思いますが、どんな材料の翼であれ、地上では重力が、飛行中では空気の力がかかることで変形します。むしろ変形しないように作ると、重くなるだけでなく、かえって簡単に折れてしまうことも考えられます。 例えば上の写真のように、「飛翔」の主翼も地上静止時に比べ、水平に飛行している時は翼端が上がっており、旋回してより大きな力がかかるとさらに翼端が上がります。 航空機の設計では、風洞試験やCFD(数値シミュレーション)でどれくらいの力がかかるのかを予測して変形量を推定し、変形量を配慮した設計が行われます。地上で静止した状態で主翼に100%以上の荷重をかけても破損しないことを確認する試験も行います。 しかし、飛行中に航空機がどのくらいの力を受けて、どのくらい変形するのかを推定しても、実際