さよならTwitter【前編】 2023年7月1日、Twitterのユーザーから悲鳴の声が上がった。ユーザー自身の投稿すら読めなくなる利用制限が突然かかったためだ。7月24日には、Twitterのオーナーであるイーロン・マスク氏は唐突にブランドを「X」に変更、ユーザーに親しまれた「青い鳥」ロゴを廃止した。そしてマスク氏は、表向きの発言とは異なりヘイトスピーチを事実上容認する姿勢を隠さない——。 今も毎日2億人が利用するSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)であるTwitterは、治安が悪化しインフラ施設が壊れた街のような場所になりつつある。2022年10月にイーロン・マスク氏の支配下に入った後、非合理的な施策が次々と打ち出されたからだ。 注釈:旧Twitterは7月24日に「X」にブランドを変更したが、本稿ではブランド変更以前の記述が多いことから、読みやすさを考慮してTwitterと