「日銀版インフレ目標政策を勝手に予想してみる」というエントリーを書いていたのだが、書き上げる前に日銀が事実上のインフレ目標?として「中長期の物価安定の目途」を発表した。 ちなみに書きかけていたエントリーの趣旨は 日銀の金融政策は「実質的なインフレ目標とBIS Viewの統合」という位置づけであり(参照)、白川総裁も講演で述べているようにインフレ目標を公表するかしないかは「金融政策の枠組みを議論する上で、意味のある論点、あるいは切り口ではなくなってきている」という理解であるから、公表に消極的となる理由(参照)はあるにしろ絶対反対という訳ではない。 インフレ目標の公表で問題となると指摘されていたのは 「足元の物価上昇率が目標物価上昇率を下回る状況が長く続く下で、物価の動向だけに過度の関心が集まる」ことであるが、既に日銀が目標を公表しようがしまいが物価の動向に関心が集まる状態になっている。 また