数字選択式の宝くじ「ロト6」の当選番号を発表前に教えると言われ、情報料や預託金名目で現金をだまし取られる被害が相次いでいる。抽選は夕方にあるが、結果が新聞に掲載されるのは翌日付朝刊。詐欺グループはこの時間差を利用して、事情を知らない人たちを言葉巧みに誘う。今年上半期(1~6月)の被害は約15億円に上り、警察庁も注意を呼びかけている。 「ロト6の当選番号を提供する会社です」 滋賀県の男性(当時65)の携帯電話に男の声で電話がかかってきたのは昨年6~7月。ロト6は1から43の数字から六つを選ぶくじだ。「当選番号を教えるので明日の新聞で確認してみてください」と言われ、複数の数字が伝えられた。 翌日の新聞朝刊で当選番号と一致していることを確認した後、再び男から電話があった。「当選番号を知る権利を得るには賞金の3割が必要」と迫られた。男性は計約200万円を指定された銀行口座に振り込んだという。 警視