前のエントリで書いたように、b-casは用途を広げた時に前提条件が変わってしまったために、小さな「あってはならないこと」が起きただけで、手当ての方法が無くなってしまいました。 では、これと同じような見方で、インターネットそのものに「あってはならないこと」が起きた時どうなるか、について書いてみたいと思います。「インターネットそのもの」と言っても、一般の人が目にする「インターネット」の中でセキュリティをしっかり守らなければいけないのは、オンラインショッピングの時に使われる「SSL」という通信方式です。 アドレスが「https://」で始まるサイトにアクセスすると、そのアドレスの横に鍵の形の「安心マーク」が表示されます。オンラインショッピングで決済の画面やクレジットカード番号を入れる画面では必ずそうなっていると思いますが、これが今「SSL」を使っているよ、「SSL」がうまく動いているよというお知
_ [電子政府][PKI] LGPKI の自己署名証明書・フィンガープリント一覧のページがオレオレ証明書化している まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記経由で知ったのだが、「地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)における「WebTrust for CA」検証報告書の取得について」というプレスリリースが(財)地方自治情報センター (LASDEC) から出ていた。 2006年9月に LGPKI のルート証明書が飛び入りで IE 標準装備になった時の前提条件が約2年越しでついに実現されたらしい。 これ自体はめでたいことで、確かに評価されていいことだと思う。よくやった、感動した。 …ところが、LASDEC はこれと同時にとんでもないことをしてくれてしまった。 これである↓ … LGPKI の証明書ダウンロードおよびフィンガープリント一覧のページを保護しているサーバ証明書がオレオレ証明書に変えら
SSLは盗聴では解読は困難ですが、MIM(Man In the Middle:中間者攻撃)を行えば、通信の内容は平文で取り出すことが可能です。 (~中略~) これまでネット家電やゲーム機では「外部からの攻撃」に対して対策が取られていました。また、ネット家電やゲーム機が直接侵入されたり踏み台にされたりしないような対策ということが論じられてきました。しかし、サーバーとの通信を密に行うようなケースでは、サーバーとの通信の2重の暗号化などの総合的な対策が必要とされます。 これはちょっとわかりにくい記事だと思いました。 まず、普通の利用者が普通に利用する際に中間者攻撃が問題になることはないはずです。サーバ証明書を検証することによって中間者攻撃を防ぐ仕組みがありますので、普通の利用者は中間者攻撃を恐れる必要はありません (PS3 (www.amazon.co.jp)自体に脆弱性がなければの話ですが)。
まとめ: 一般利用者が実在証明の見方を知らない現状では、実在証明つきSSLは無意味。 「VeriSignシール」という幻想(高木浩光@自宅の日記) VeriSignのセキュアシールを間違って使ってるサイトがある、という話なのだが、 開発会社ですらこうなのだから、まして一般利用者が理解してるかどうか。 あの「セキュアシール(サイトシールと呼ぶ業者も)」(VerisignとかGlobalSignのロゴ画像)がただの飾りではなく、クリックして確認するものである、ということを(自称詳しい人も含めて)自分の周りでは誰も知らなかったことに愕然とした。 webの安全啓蒙資料の類でも、「クレジットカードや個人情報を入力するときは鍵マークを確認しましょう」くらいは説明していても、セキュアシールに言及しているものは(SSL業者自身の広報資料を除くと)少ないと思う。 シールをクリックして実在証明を確認するという
ほとんどの人がHTTPSとSSL (Secure Sockets Layer) を結びつけて考えます。SSLは1990年代半ばにNetscape社が開発した仕組みですが、今ではこの事実はあまり正確でないかもしれません。Netscape社が市場のシェアを失うにしたがって、SSLのメンテナンスはインターネット技術タスクフォース(IETF)へ移管されました。Netscape社から移管されて以降の初めてバージョンはTransport Layer Security (TLS)1.0と名付けられ、1999年1月にリリースされました。TLSが使われだして10年も経っているので、純粋な"SSL"のトラフィックを見ることはほとんどありません。 Client Hello TLSはすべてのトラフィックを異なるタイプの"レコード"で包みます。ブラウザが出す先頭のバイト値は16進数表記で0x16 = 22。 これは
新ブラウザでは、JavaScriptエンジンの実行速度が20%以上高速になり、プラグインチェックツールや“着せ替え”機能「Persona」を搭載した。 Mozilla Foundationは1月21日、新Webブラウザ「Firefox 3.6」の正式版をリリースした。Firefox 3.5から約半年ぶりのアップデートになる。Windows、Linux、Mac OS X向け70カ国語版がFirefoxのページからダウンロードできる。 Firefox 3.6は、バックエンドの強化によってアプリケーション全体の体感速度を向上し、JavaScriptエンジン「TraceMonkey」の実行速度も従来比20%以上高速になったという。Windows 7に正式に対応し、操作性・安定性・体感速度の向上、起動時間の短縮が行われた。また、ワンクリックでブラウザの“着せ替え”を楽しめる「Personas」を標準
経済産業省のページであるのに、ページタイトルが [アイディアボックス] .... では、どこのホームページであるのか、分かりません。少なくとも、ページタイトルには、「経済産業省」を含めるべきと考えますが、いかがでしょうか。全ページの大見出しh1の中身が、"Insert Your Logo"となっています。音声読み上げソフトの利用者にとってまったく意味不明です。修正されることを期待します。たとえば、「検索」、「アイディア投稿」ボタンは、読み上げられません。アクセシブルでないページは、情報を得られないため、そのページがないのと同じです。アクセシビリティに配慮いただきたく、修正を強く望みます。ログインページは暗号化されていないように見受けられます。プライバシー上好ましくないのではないでしょうか。ログイン後のページは、force.comとなっていますが、経済産業省なり、政府ドメイン go.jpを利
国民に「マイナンバー」の共通番号法案を閣議決定、2015年から利用開始目指す (shimarnyのブログ) 内閣官房情報セキュリティセンター/NISC (Wiki (PukiWiki/TrackBack 0.3)) Twitter Trackbacks () 君は生き残ることができるか? (情報セキュリティプロフェッショナルをめざそう!(Sec. Pro. Hacks)) 公認会計士試験の最新情報について (公認会計士試験ガイド★講座 対策 受験 求人 事務所 問題集 合格 資格 学校) 短答式合格率4.6%に! (■CFOのための最新情報■) 世間が反対するDPI広告を擁護する (んがぺのちょっとした政治・経済の話) 米国防総省、米軍サイバー対策を統括する司令部を設立 (情報セキュリティプロフェッショナルをめざそう!(Sec. Pro. Hacks)) 総務省 (時の流れ) クラウド・コ
本家記事で、Firefox 3のSSL対応方針や認証や暗号化のあり方について議論が起こっている。 Firefox 3では、自己署名されたSSL証明書や承認されていないベンダー(新興のものや非営利のベンダーなど)によって署名されたSSL証明書を使用しているサイトに接続しようとすると、警告が発せられる。この警告が発せられない状態にするには、サイトはFirefox認証のベンダーに有料の証明書を発行してもらう必要がある。 本家タレコミ人のChandon Seldon氏は、「この仕様があるがためにSSL証明書にお金をかけざるを得ないサイトが発生したり、SSL認証無しへの変更を強いられるサイトもあるだろう」と自身のブログに綴っている。氏は、「自己署名SSLのサイトがEV SSLと同じ扱いをされるべきとまでは言わないが、だからといって全く暗号化されていないサイトへの接続時よりも『安全でない』といった印象
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は29日、Webサイトの暗号通信に使われるサーバ証明書で不適切に運用されている事例が新たに発見されたとして、注意を呼び掛ける文書を発表した。この証明書は 「オラオラ証明書」 と呼ばれており、これまで知られているどんな不正証明書よりも高速かつ正確な攻撃が可能だという。 クライアント側で検証できない不適切に設定されたサーバ証明書については、これまで「オレオレ証明書」と命名され第6種までの存在が確認されてきた。しかし、いずれも攻撃力に乏しく、セキュリティオタクの電話問い合わせなどの嫌がらせでかんたんに粉砕することのできるレベルのものだった。 今回の「オラオラ証明書」は、オレオレ証明書が“矢”に刺されることによってスタンド能力を発現したもの。その能力は強大で、アクセスしてきたブラウザに対し 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」 と秒間16発の
セキュリティホールmemo (www.st.ryukoku.ac.jp)より、「Adobe Flash Player バージョン9.0.124.0導入環境においてベリサインセキュアドシール(Flash形式)の検証ページが表示出来ない事象について (www.verisign.co.jp)」。 Flash版のセキュアドシールが表示できないそうで。 ……しかしこれ、誰が困るのですかね。いつも思うのですが、そもそもこの「セキュアドシール」って何の意味があるのでしょうか。 ベリサインのサイトを見ると「毎日世界で約1.5億回表示」なんて書いてあるようです。シールを表示する際のログはきっちり記録されていて、それがベリサインのマーケティングに役立っているのでしょう。というわけでベリサイン側にはメリットがあるのでしょうが、これを貼る側にどういうメリットがあるのか分かりません。 ベリサインのサイトには以下のよ
現在位置: ホーム > 総合行政 ネットワーク > LGWAN全国センターからのお知らせ > 【報道資料】地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)における「WebTrust for CA」検証報告書の取得について(平成20年7月7日) 財団法人地方自治情報センターは、総合行政ネットワーク(LGWAN)運営協議会の方針に基づいて運営する 地方公共団体組織認証基盤(LGPKI) の「アプリケーション認証局」において、このたび、「WebTrust for CA(Certification Authority)」の規準に基づく検証報告書を監査法人トーマツ(包括代表:CEO佐藤良二)から取得するとともに「WebTrustシール」使用の許諾を受けました。 「WebTrust for CA」検証報告書の取得は日本では3番目、日本の行政・公的機関では初の取得となります。 詳しくはこちら [342
こんにちは、丸山満彦です。財団法人地方自治情報センターが、LGPKI の「アプリケーション認証局」において、WebTrust for CAの規準に基づく検証報告書を監査法人トーマツから取得し、WebTrustシールの使用の許諾を得たようですね。。。 WebTrust for CAの認証取得は日本では3番目(セコムトラストネット、インテックがすでに取得していますね。。。)ということのようです。。。 ウェブトラスト検証報告書はダイレクトレポーティングでも言明方式でもできますが、この検証報告書は言明方式で行われています。。。 ===== 当監査法人は、「経営者の記述書」が、認証局のためのWebTrust の規準に基づいて、平成20 年1 月16 日から平成20 年4 月15 日までの期間において、すべての重要な点において適正に表示されているものと認める。 ===== 【LASDEC】 ・2008
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く