本書では情報セキュリティ対策の一環であるセキュリティ監視を実現するための方法として、セキュリティ監視の基盤を自分で構築するために必要となる実践的な設計・実装方法について紹介します。セキュリティ監視基盤を内製する方だけでなく、既製ソフトウェア・サービスを利用して基盤構築しようとしている方にも参考になれば幸いです。

DDD以外の設計手法についてご教示いただきたく、DDDの主張をある程度正確に理解した上でDDDをこき下ろしているイメージの強いくまぎさんに質問させていただきました。 最近はソフトウェアの設計について調べると、DDDについての記事ばかりで辟易する一方、私がエンジニアになった頃にDDDに勢いがあった影響もあって私自身DDD以外の良い設計とされているものを知らず、DDDに胡散臭さを感じつつもDDDの考え方にとらわれている、毒親の影響を受けた子供のような状態から抜け出せずにいます。 その最たる例がリポジトリパターンです。 よく依存性の逆転・DIと一緒に語られますが、くまぎさんがおっしゃる通り余計にインターフェースを切るのはイケてないと感じます。また、DI抜きにしても、リポトリパターン由来の様々な問題(N+1やバルクアップデート、管理画面用のメソッド生やしたくなる問題など)に対する解決策として提示さ
これまで、型駆動設計を実践することが何を意味するのか、簡潔でシンプルな説明を見つけるのに苦労してきました。誰かに「どうやってこのアプローチを思いついたのですか?」と尋ねられることが多いのですが、満足のいく答えを出せないことがよくあります。そのアイデアが突然のひらめきで浮かんだわけではなく、正しいアプローチを空から引っ張り出す必要がない、反復的な設計プロセスがあると分かってはいるのですが、そのプロセスを他の人にうまく伝えることができていませんでした。 しかし、およそ1ヶ月前、JSON を静的型付け言語で、そして動的型付け言語にパースしたときに経験した違いについてTwitter上で振り返っていた時、ついに私が探していたものを見つけました。そして、そのスローガンはたった3つの英単語で表せます。 Parse, don’t validate (バリデーションせずパースせよ) 型駆動設計のエッセンス
ランキング参加中プログラミング はじめに この記事では、Immutable Data Modelと呼ばれる設計手法をもとに、リレーショナル・データベースにおける、テーブル設計の話を書いています。また、今回の実践で利用する、別の考え方の背景を理解するために、Out of the tar pitという小論文の内容にも言及します。 「状態とは何か?」というややこしい話がたくさん出てきますし、データベースのテーブル設計についての話であることから、たくさんのSQLが出てきます。なので、データモデリングとか状態管理とか、特にSQLとかに興味がない人には面白くないと思います。 そのあたりに興味ある方は、読んでみて欲しいです。 Immutable Data Modelを、実際のアプリケーションで使うデータベースに採用するにあたり、どういう考え方で、どのようにテーブルを構成したか、自分なりの経験を書いていま
オンラインゲームを作ろう!と思ったことがある方は、 こちらの講演記事を1度は見たことがあるのではないでしょうか。 www.4gamer.net こちらの講演は、具体例を交えながら非常に分かりやすくオンラインゲームの主な同期方式が説明してあり、 2024年現在でもオンラインゲームの基礎を学ぶ資料として真っ先に名前を上げる最高の資料です。 しかしながら講演は2010年のものであり、オンラインゲームはこの10年余りで進化しています。 この辺りの進化の話を簡単にまとめつつ、オンラインゲームの同期方式の選び方を紹介します。 (上記講演記事の知識/用語を前提としているため、先に上記記事をお読みください。) オンラインゲームの民主化について 技術の話をする前に。 近年、「マルチプレイヤーゲーム」と聞いてオフラインの画面分割ゲームを想像する人はいないと言って良いほど オンラインゲームは民主化されてきました
架空の営業管理システムを作ってもらう前提で、ChatGPTに要件定義をお願いしてみました。 実験として軽く試すレベルで始めてみたのですが、予想を超えるクオリティでしたので、一部始終を皆様にもご紹介します。 ChatGPTとのやりとり まず、ざっくりと必要な機能の洗い出しをお願いしてみました。 あっという間に必要な機能を網羅的にリストアップしてくれまた。私自身、SFA/CRMをいくつか触った経験がありますが、適切な内容だと思います。 中には、「データのインポート・エクスポート機能」のように、検討初期段階ではつい忘れそうな機能も含まれています。さらに頼んでもいないのにオススメの検討プロセスまで教えてくれました。気が利いてます。 機能ベースだと要件の妥当性が判断しにくく思ったので、画面ベースで要件定義してもらことにしました。 「図で教えて」とできないことをお願いしたところ、やんわり断りつつ、意図
こんにちは、株式会社ラクスで先行技術検証や、ビジネス部門に技術情報を提供する取り組みを行っている技術推進課に所属している鈴木(@moomooya)です。 ラクスの開発部ではこれまで社内で利用していなかった技術要素を自社の開発に適合するか検証し、ビジネス要求に対して迅速に応えられるようにそなえる 「開(か)発の未(み)来に先(せん)手をうつプロジェクト(通称:かみせんプロジェクト)」 改め 「技術推進プロジェクト」 というプロジェクトがあります。 2020年度上期に「サービス分割を見越したドメイン層設計」について取り組んだので、概要を紹介したいと思います。 今までの記事はかみせんカテゴリからどうぞ。 tech-blog.rakus.co.jp 今回の目標 余談:「開発速度を維持するために」サービス分割を検討するというのはなぜ なぜ最初からサービス分割をしないのか モノリスで困ること モジュラ
TL;DR 最近の設計志向はイベント駆動がかなり中心になっている とくにDDD界隈がここまでイベント駆動一本槍だとは思わなかった ストーリーを出発点にイベント駆動で設計を組み立てる「イベントストーミング」がかなり多くの場所で事例として取り上げられている はじめに 最近、洋書や動画の講演資料などいくつか海外の情報源に当たることがおおくなり、その中で「結構日本でやられている取り組みとちがうなー」と考えることが多く、一旦そのあたりの差分をまとめておこうかと思いました。 ただの出羽守(あるいは鹿鳴館精神)ではなく、一つの潮流としてこんなのがあるってのを記述できればなと思います イベントが設計の基本線となりつつある、、、のか? まず1つ目に驚いたのが、イベントが設計の中心になっている、そう感じる機会が多かったこと。 ここで言うイベントは、実践ドメイン駆動設計の中でも「ドメインイベント」として実装パタ
There’s No Such Thing as Clean CodeのHacker Newsコメント経由でコードやシステム設計・最適化についての良いコメントを見つけた。どうやらHacker Newsで何度も引用されているらしいが日本語で言及された記事が見つからなかったので取り上げてみる。 コメントは2016年のSandi MetzのThe Wrong Abstractionに関するもので、発言者のcurun1rいわく「私は設計の優先順位をこの順序で学習することで、優れた開発者になれた」。*1 4つの基準と優先順位のガイドライン 状態 > 結合 > 複雑性 > コード量 私は状態 (state)、結合 (coupling)、複雑性 (complexity)、コード量 (code) の順に削減することでコードを最適化する。 コードがよりステートレスになるなら、結合を増やすこともいとわない 結
Uzabase Saas Product Divisionフェローの矢野です。 この記事は、Rich Hickey(プログラミング言語Clojure作者)のプレゼンテーションSimple Made Easyへと繋がっていく、Ben MoseleyとPeter Marksによる「Out of the tar pit」というシステム設計について論じた論文の内容について説明したもので、ユーザベースのSaas Productでのテック発表の一つとしてプレゼンしたものを、ブログとして再度まとめたものです。プレゼン自体は25分くらいでしたので、おそらくこの記事の方がプレゼンよりも詳しいと思います。 ソフトウェア危機 ソフトウェアは本質的に複雑 ソフトウェアの複雑さはどこから来るのか? 複雑さは、別の複雑さを産む 複雑さを分類する 本当に必要な複雑さと、そうでないものがある どうやって複雑さを扱うのか
microservices.ioのサイトに載っている分割パターンは4つ。ただし「自己完結型サービス」と「チームごとのサービス」は、直交していないので大きくは「ビジネスケイパビリティでの分割」と「サブドメインでの分割」の2つ。
ポエム。 つまり?予算やチームのリテラシーに合わせて最速で作れて、チーム内で「俺ら高凝集低結合だなー」と思えるなら、アーキテクチャはなんでもいいと思えてきました。 前提・まだ割と収益が安定してないプロジェクトでの話です。お金があるなら好きにやりましょう。Go Bold。 ・DDDやクリーンアーキテクチャがダメとは言ってないです。むしろ自分は直近そこまで厳格ではないクリーンアーキテクチャでAPI書いてます。 ・以前こういうポスト書くくらいにはアーキテクチャのこと試行錯誤してました。 アーキテクチャ導入議論への疲労以前僕は、DDDやクリーンアーキテクチャを導入するという話が出ると積極的に顔を出すようにしていました。でも、最近は「導入しましょう」「既に適用してあるのでキャッチアップしてください」などの議論をするのに少し疲れてしまい、足が重くなったように感じます。もうおじいちゃんなので体力がないん
Mix Leap Study 特別編 - レガシーをぶっつぶせ。現場でDDD! コラボカンファレンス に登壇させていただいたのでで、その際の資料です。 また、当日sli.doでたくさんのご質問をいただいたので、まとめてお答えします。 発表資料 DDDのモデリングとは何なのか、 そしてどうコードに落とすのか from Koichiro Matsuoka www.slideshare.net もっと詳しく知りたい方は この発表資料の内容を、さらに詳しく解説した書籍を出しました! little-hands.booth.pm 初めてDDDを学ぶ方、もしくは実際に着手して難しさにぶつかっている方向けの書籍になっています。 迷子になりがちな「DDDの目的」や「モデル」の解説からはじめ、 具体的なモデリングを行い実装まで落とす事例を元に、DDDの魅力や効果を体感することを目指します。 この本の「第2章
17 August 2004 Quenya 5 April 2004 Маяковский 20 February 2004 国会の議長になったら...Viscuit...になったら...備忘録 10 January 2004 German irregular verbsGerman 9 January 2004 When I become a real mayor, I'll.. 4 January 2004 AdventsKalendar 3 January 2004 chomswiki Swiki 14 December 2003 読みたい本 9 December 2003 気になるものUser Interface 2 December 2003 tide triple helix oral history Smalltalkプロジェクトは私たち一人一人が持つ創造性を計算機によって支
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? Cognitect社のNygardさんが10年ぶりに改訂したRelease It! 2nd Editionがまもなくリリースされます。内容は現在のベータ5版で全て書ききっておられるようなので、是非読んでみてください。 https://pragprog.com/book/mnee2/release-it-second-edition その中から4章の安定性パターンの概要をご紹介し、実際JavaのFailsafeライブラリを使った実装例を示したいと思います。 安定性のパターン Stability Patterns 分散システムや後続をブロッ
NoSQL Now 2013の コンファレンスでは、チュートリアルの他2つの基調講演に参加した。2つとも似通ったテーマだが、少し異なった点を強調した。電力系統は電力だけではな く、電力搬送に関する莫大な量のデータや情報も伝達する。これは、電話のシステムに似ている。電話システムはコントロール・システム(シグナリング)と音 声(データ)だ。電話システムも電力系統も国家の根幹をなす重要なインフラであり、予期できる故障や予期できない故障の際にもサービスを停止することはで きない。電力の提供を絶やさないために、インフラやそれに付随するシステムは冗長性、回復性、自己回復性や,フォールトトレラント 性を備えて設計され構築されなければならない。 コンピュータのシステムも同様だ。大規模な分散コンピュータ・システムをモニターしコント ロールするためには、突然であっても不可避な問題に対応できるように設計・構築さ
17 August 2004 Quenya 5 April 2004 Маяковский 20 February 2004 国会の議長になったら...Viscuit...になったら...備忘録 10 January 2004 German irregular verbsGerman 9 January 2004 When I become a real mayor, I'll.. 4 January 2004 AdventsKalendar 3 January 2004 chomswiki Swiki 14 December 2003 読みたい本 9 December 2003 気になるものUser Interface 2 December 2003 tide triple helix oral history Smalltalkプロジェクトは私たち一人一人が持つ創造性を計算機によって支
先日、twitter上でTDDに関する談義があったのだけれど、気になったのがそれに対するテストや品質の方々の反応。特にTDDの戒めである「品質保証を目的としていない」という書き込みに対してネガティブな反応が多かったのが気になった。 開発経験もあり定義や概念の扱いに注意深い方々なので誤解の可能性はないと思うが、結構問題が入り組んでいるように感じたので、今回テストエンジニアと開発者の視点の差異を焦点にして一部の論点を整理したいと思う。 開発者のいう品質保証の定義 まずTDD談義で開発者が「品質保証のためのテスト」「品質管理のためのテスト」などと呼んでいるテストの定義は、乱れや不統一感も多少あるけど、基本的にKent Beckや和田さんが使われているQAテストの定義によるもの(http://gihyo.jp/dev/serial/01/tdd/0003)。 この定義で「品質保証のための単体テスト
株式会社ジーワンシステムの代表取締役。 新しいものを生み出して世の中をあっといわせたい。イノベーションってやつ起こせたらいいな。 前回、書いた話ですけれど、気を付けると効果が高いのに、案外とミスる人が多いので、もう一度詳しく。 悲しいことに、わたしがメンテしているシステムで、顧客マスタの請求先、売上トランの請求先に空白があるシステムがあります(まぁ、全部トリガーで埋めるように直したのですが)。 本当にひどい話で、見るたびに血圧が上がります。 これらの設計をしたときに確かにユーザー側は、「空白のときは」とか、「未入力のときは」とかいっています。しかし、ユーザーは空白であって欲しいといったのではなく、「2回入力したくない」ということをユーザーの言葉で説明したに過ぎないのです。 ですから、プロとして普通に言い換えないといけない。 リプレイスがあれば、そのタイミングで直すべきなのですが、プロジェク
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