<1>ルワンダ ジェノサイドから生まれて(ジョナサン・トーゴヴニク著、竹内万里子訳/赤々舎/3630円) <2>愛は戦渦を駆け抜けて 報道カメラマンとして、女として、母として(リンジー・アダリオ著、堀川志野舞訳/角川書店/2090円) <3>MINAMATA NOTE1971-2012 私とユージン・スミスと水俣(石川武志著/千倉書房/4950円) 「フォトジャーナリズム」という言葉を聞いて、決定的な一瞬を切り取る報道写真を思い浮かべる方が多いかもしれない。一方で、誰もがスマートフォンで簡単に写真を撮影し、瞬時にSNSに投稿できる時代になり、「緊迫の現場に赴いた」だけでは、あまり意味を持たなくなってきた。その存在意義も時代とともに変化し、その表現手法もより多様になっている。アプローチの異なる3冊を選んだ。
