組織づくりや人材育成に効果的な1on1。導入する企業が増えている一方で、1on1がうまく進められず、「部下が話してくれない」「やる意味を感じない」など、マネージャーのストレスの一因になっているという。本連載では、1on1研修を400回以上取り組み、企業の1on1運用や定着を支援してきた株式会社オーの谷本潤哉氏が「マネージャーを苦しめる1on1の嘘」を題材に、"罰ゲーム"と呼ばれる日本のマネージャーに対し、「マネジメントがもっとラクになり、愉しくなる」よう人事が知っておくべき情報をお伝えする。

現在、食品スーパーでエリア統括を務めている佐々木さん(仮名、現在50歳、男性)。今でこそ「佐々木がつけばそこのエリアのスタッフは復活する」と信頼が寄せられていますが、過去にはスタッフの「それだったら辞めます」の一言に怯え、大失敗したことがあるのだとか。「辞めます」カードを切るスタッフの言うことを聞くとどんな事態に陥るのか……? 佐々木さんの店長時代のエピソードをもとに解説します。 【マンガ】38歳会社員が絶句…2500万の「軽井沢の別荘」を買ったら思わぬ出費 新しい仕事をお願いしたら…「だったら辞めます」店長業務は多忙です。店舗責任者としての売上管理・販売促進・本部との連携はもちろんのこと、何より、店舗スタッフの採用・教育・管理という人材に関する重い責任があります。スーパーマーケットの従業員の8割はパート社員です。人によって勤務希望の時間帯が異なり、それぞれに勤務シフトを組んで、部門別の教
ぼくはAmazonのシアトル本社でセールの機能を開発している。Amazonでお買い物をしていると「30%引き」や「20%オフ」のようなディスカウントを発見して喜んでくださっている方もいると思うけれど、あのディスカウントを提供する仕組み自体が一つの大きなプロダクト(システムと言ってもいいかな)になっている。そしてそれを支えるためにシアトル、バンクーバー、ベルリン、バンガロールにまたがるグローバルなチームによって開発・管理している。 そんなわけでぼくはPM (プロダクト・マネージャー) として日々セール機能に関するプロジェクトを回している。たくさんの刺激的で興味深いプロジェクトに恵まれてきたわけだけど、その中で一つとても記憶に残るプロジェクトがあった。 それは「定期おトク便」に関するものだ。定期おトク便というのは、平たくいうと日頃からリピートして買う商品(例えば飲料水や洗剤のような日用品)につ
マネジャーになると、部下を指導しなければならない場面は往々にして出てきます。しかし、現代では、パワハラを意識しすぎた結果「うまく部下に指導ができない」「マネジメントがしづらい」と悩む上司も少なくありません。では、指導する際にどんなことに気をつければ、部下にパワハラと言われずに指導ができるのでしょうか。『それ、パワハラですよ?』の著者で弁護士である梅澤康二さんと、本書でマンガを担当した漫画家の若林杏樹さん、元エリート幹部自衛官でひどいパワハラに苦しんだ経験を持つ会社員インフルエンサーのわびさんの3人で、座談会を行いました。部下への指導の際に上司が気をつけるべきことや、指導の基準などについて紹介します。(文/神代裕子、ダイヤモンド社書籍オンライン編集部) 【この記事の画像を見る】 ● 部下に指導するときに気をつけたい3つのポイント ――パワハラが指摘されやすい現代において、「部下に指導をしづら
この記事はジンジニアアドベントカレンダー2024 25日目の記事です。 人事選考で安易に使われがちで、避けたほうが良い判断軸の項目に「コミュニケーション能力」や「地頭」があることが良く知られています(要出展)。ここではなぜコミュニケーション能力を問わないほうが良いかについて論じます。 コミュニケーション能力4象限 コミュニケーション能力を同質か多様か、能動か受動かという2つの軸で以下の4象限に分けてみます。 コミュニケーションスキル4象限 内訳をざっと細分化すると以下のようになるでしょうか。 同質な人に共感する シンパシー 共感力 親和性 同質な人に共感してもらう 共鳴力 信頼構築力 受容力 多様な人を理解する エンパシー 寛容力 異文化理解力 多様な人に理解してもらう 説明能力 発信力 橋渡し能力 一言でコミュニケーション能力といってもこのように様々な要素が含まれており、個々人の認識のズ
「能力」以外で企業が社員を評価し、組織を運営することは可能なのか。組織開発を専門とする勅使川原真衣氏と考察を深めていく本連載。前回(「配属ガチャを嘆く若者よ、仕事ができないのは君だけのせいではない」)、そもそも日本企業に当たり前のようにまん延している「能力主義」とは何なのか、また希望の部署以外への配属を嫌がり、離職につながるとされる「配属ガチャ」の是非について解説した。今回は、昭和世代と若者世代との価値観の違いや、今や当たり前のように導入されているエンゲージメントサーベイ(意識調査)、1on1ミーティングの問題点についてひもといていく。 前回、若者たちのジャッジが早くなっていて、成長の実感を得られないとすぐに辞めてしまうという話がありました。現在50~60代の昭和世代とはかなり感覚や感じ方が違うんだなと改めて思ったのと同時に、ますます今の若手のことが分からなくなりそうです。 勅使川原真衣氏
すごい傾聴 多くの企業で「1 on 1」が導入されるなど、職場での「コミュニケーション」を深めることが求められています。そのためには、マネジャーが「傾聴力」を磨くことが不可欠と言われますが、これが難しいのが現実。「傾聴」しているつもりだけれど、部下が表面的な話に終始したり、話が全然深まらなかったりしがちで、その沈黙を埋めるためにマネジャーがしゃべることで、部下がしらけきってしまう……。そんなマネジャーの悩みを受け止めてきた企業研修講師の小倉広氏が、心理学・心理療法の知見を踏まえながら、部下が心を開いてくれる「傾聴」の仕方を解説したのが『すごい傾聴』(ダイヤモンド社)という書籍。本連載では、同書から抜粋・編集しながら、現場で使える「傾聴スキル」を紹介してまいります。 バックナンバー一覧 多くの企業で「1on1」が導入されるなど、職場での「コミュニケーション」を深めることが求められています。そ
「プレイヤーとしては優秀だけど、リーダーとしては全然ダメだね」などと評価されてしまう不幸な行き違いが、今もあらゆる職場で起きています。こうした”よくある行き違い“は、なぜ起きてしまうのでしょう? 国際コーチング連盟の認定プロフェッショナルコーチとして、通算2500時間以上のコーチングセッションを行ってきたあべき光司氏は、組織内での役割が変わることで起こる、求められるスキルの変化を認識する重要性を指摘します。同氏の著書『リーダーのためのコーチングがイチからわかる本』から一部抜粋・再構成してお届けします。 【画像を見る】役職が上がるとルールも変わる。組織を3つに分けて、それぞれの役目を考えよう ■「自分でやったほうが早い病」にかかる 経営者やマネージャーなどのリーダーの中には、「自分でやったほうが早い」と思って、部下にやらせずになんでも自分でやってしまう人がいます。 「自分でやったほうが早い病
品質さん @chokyori_tsukin 上に出世すればするほど、『どれだけ人を許せるか』というゲームに変わっていく。当たり前だが、完璧な部下などいない。実力がないくせに口だけ立派な奴だって大勢いる。結局のところ、出世すればするほど相対的に不優秀な人間を部下に抱えることになる。その不完全性を理解して認めることが大切。 2024-12-18 19:44:47
この記事で書きたいことは、大体以下のようなことです。 ・「タスクを実行する能力」は大事ですが、「タスクを適切に振る能力」もとても大事です ・「タスクを振るのが苦手」という人は、かなりのベテランでも珍しくありません ・管理職になった頃、私も「タスクを人に振る」ことが大の苦手で、しばしば自分で仕事を抱え込んだり、タスクを偏らせたりしてしまっていました ・「タスクの意味や優先順を明確に言語化出来ておらず、タスク振りに説得力がないこと」が最大の原因だったと思っています ・解決する為に、「タスクを徹底的に言語化すること」「誰にお願いするか、その理由も明確化すること」「それをチームで共有すること」などを習慣化しました ・その結果、以前よりはだいぶマシなマネジメントが出来るようになった気がします ・言語化大事ですよね。今後も精進します 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書い
2024.12.11 エンジニア組織のリアルな失敗経験から学ぶ! 生産性向上&チーム強化Tips
この記事は、弁護士ドットコム Advent Calendar 2024 の 11 日目の記事です。 クラウドサインでエンジニアをしている@teitei_tkです。好きなリーダーシップ論は Fate/Zero の聖杯問答です。 今年に入りエンジニアチームのリーダーを任せてもらったので、挑戦し失敗したことを振り返ります。 エンジニアリーダーをやって初めにやったこと チームを一緒に作ってくれる人を見つける エンジニアリーダーとしてやったこと 毎週の 1on1 スクラムチーム運営 寄り添うこと 頻繁な振り返り文化の醸成 エンジニアリーダーとして気をつけたこと 迅速なポジティブ・ネガティブフィードバック タスクのやり方は(なるべく)任せる キャリア支援 心理的安全性を保つ リーダーをやって諦めたことと新たに注力したこと コードを書いての貢献 気づきと失敗 格好をつけて当たり前のことができていなかった
17歳の誕生日を自身のインスタグラムも開設してデビューを果たした希空(のあ)。母親が元モーニング娘。でタレントの辻希美(37)、父親が俳優の杉浦太陽(43)という“芸能界のサラブレット”は、両親譲りの美形な容姿はもちろん、ネット上では、ママ譲りと思われるファッションセンスに《自分が求められているスタイル分かっていますね》と評判は上々だ。 【写真】辻希美のお下がりのヴィトンの財布を披露した希空 むしろ「親の七光り批判」を警戒しているのは両親の方のようで、杉浦は11月27日、情報番組「ひるおび!」(TBS系)で、「やっぱり甘えが出るといけないので、僕と妻とは同じ事務所に入れないって。また違った独立した事務所に入れさせて、そこで頑張りなさいって」と語った。辻も自身のYouTubeチャンネルで「親の七光りって言われてしまう部分はあると思うんですけど」とコメントしている。 実際、希空は、辻が業務提携
【考察】なぜ人事・組織マネジメント領域では、「謎施策」が蔓延してしまうのか? ~「模倣的同型化」「取引コスト理論」「山月記シンドローム」などの理論から考えてみる~ Ch1:流行に乗っているのか、乗らされているのか?「なぜ、MVV刷新、エンゲージメントサーベイの導入などの空中戦施策ばかりに着手するのか?」 「なぜ、担当者すら効果に確信を持てていないまま進めるのだろうか?」 「多様性推進は、権利ばかりを主張する社員を生み出し、組織の停滞を生み出していないだろうか?」 上記は一例に過ぎませんが、人事・組織領域において、「右に倣え」の如く、なぜ他社施策の表面模倣が発生しやすいのだろう?と考えてきました。 「右に倣え」が悪い訳ではありませんが、「本当に自社に必要なのか?」の問いもなく、「とりあえずMVVを策定すれば、会社は変わる」「とりあえずエンゲージメントサーベイを導入し、まずは見える化から始めよ
これは Kyash Advent Calendar 2024 1日目の記事です。 2022年1月から VP of Engineering という役割でKyashの開発組織全体のマネジメントを始め*1、2024年1月から 執行役員 VP of Engineering になり1年くらい経ちました*2。 当初は「今までどおりいいプロダクトを作っていけるように行動していくだけだし大きくは変わらん」と思っていたのですが、想像以上に変化もあったので備忘として残しておきます。 ここに書ききれないこともたくさんあります。「1年近くやってこんな抽象的なことしか書けないのか」と感じられるかもしれませんが、まああまり背伸びせず反省も込めて今のスナップショットをそのまま書くことにします。 結果として事業はよくなっている Kyash のようなカード発行型の決済サービスというのは、決済単体の収益性で見ればいわゆる "
同僚が1on1の際に他の人がどういう話をしているのか気にされていたので、便乗してブログに書きます。 ということで人が1on1の時間に何を考えてどう使っているのか気になっている1on1で何を話すか考えてる - tomato3713’s blog 前提 株式会社はてなは新卒から所属しており、今年で9年目 現在チームでテックリードをしている。Webアプリケーションエンジニアとしてコードも日々書いている とはいえ自分もメンティーは持っていなくて、1on1してもらう側の1人 最近1on1に向けて考えていること 前提に書いてある通り、自分はこの会社では古参で普段の仕事の仕方だったり同僚とのやりとりやカルチャーについての大きな悩みや不安はないです。その代わり、テックリードや30歳になったエンジニアとしての悩みや考えはあります。ということで以下のようなことを考えています。 テックリード どのような振る舞い
僕は食品会社の営業部長。先日、部下から相談を受けた。既存クライアントとの新プロジェクトで問題が起きているという。すでに具体的な提案を提示する段階にある案件だ。「納期がやばいです」と部下は説明した。なぜやばいのか。理解に苦しんだ。難しい案件ではないからだ。類似案件の実績が多数ある、楽勝な案件だと評価していたからだ。企画部の主任(女性)がプロジェクトリーダーとなって辣腕をふるっていると聞いていたが、部下によれば彼女の存在証明が進捗を阻んでいるらしい。意味がわからない。 驚いた。企画部主任が、既存のノウハウを活用すればいいところを、ゼロから仕事を組み立てていたからだ。もちろん、一つ一つの仕事に全力を尽くすことは良いことである。しかし、ケースバイケースだ。当案件のように、クライアントから「前回と同じような仕事」を求められ、そして相応の金額しか支払われていない仕事では過去の実績を活用してうまくこなす
日々仕事のタスクをこなす中で、プライベートの「自分や家族のためにやりたいこと・やらなくてはいけないこと」を後回しにしていませんか。 2021年に独自のタスク管理術を紹介した『あなたの24時間はどこへ消えるのか』を出版し、現在1歳の子どもを育てながら働くスワンさんに「仕事もプライベートも大切にするためのタスク管理術」について伺いました。 「休む」ことをタスク化したら罪悪感が減った ついつい「プライベート」よりも「仕事」を優先してしまうという方は多いと思います。スワンさんも著書で、「無意識に仕事中毒になっていた時期があった」と語っていました。 仕事「以外」も大切にするための「タスク管理術」をまとめた一冊 ▶︎『あなたの24時間はどこへ消えるのか』(SBクリエイティブ) スワンさん(以下、スワン):会社員だったときは、毎日深夜に仕事を終えタクシーで家に帰り、翌朝は定時に出社するような生活でした。
次世代の変革をリードする20~30代のハイクラス向けキャリアアップ支援サービス「MELIUS(メリウス)」のマネジメントセミナーに、元マッキンゼーで現在はMELIUS事業責任者を務める田中直道氏が登壇。不満を生むタスクの渡し方とその改善策や、メンバーに理解され行動を促すフィードバックの仕方などを語りました。 部下を深く知る理想のマネージャーはエレベーターピッチで語れる人田中直道氏(以下、田中):では次のセッションに移ります。ここからは、リスペクトを持った上で、メンバーに対して具体的にどのような行動を取るべきかについてお話しします。本日お伝えするのは、以下の3つの行動です。 「見る」「指示する」「関わりを持つ」。これらを順に説明させていただきます。 まず1つ目の「見る」についてですが、ここで言う「見る」は、単に物理的に目で追うという意味ではありません。もっと広い意味で、メンバーに「関心を持つ
エンジニアリングマネージャーの育て方本日(2024/11/19 いいいくおの日)に開催されたEMゆるミートアップで、「2人目EMをどう育てるか」という話が盛り上がりました。 私がマネージャーになったばかりの頃は、エンジニアとしてキャリアを積んでマネージャーになるパスがほとんどだったように思います。最近ではマネジメント適性を見込まれて早い段階でEMになる、または自身がEMを目指すというケースが増えてきている感覚があります。 エンジニアから登るエンジニアとして実績を積み、その結果としてEMになる場合、少なくともその組織でエンジニアチームのとりまとめを任せたいと思うくらいにはエンジニアリングで成果を出している、つまりスキルがあると考えられます。 私が経験してきたキャリアの中では、このパターンが多かったです。そして、この登り方の場合、エンジニアリングマネージャーとして職務をまっとうするためにはマネ
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