経団連こと「日本経済団体連合会」の次期会長に、日本生命保険の筒井義信会長が就任することとなった。金融機関から選ばれるのは初として大きな話題になっているが、実はこの選び方自体に問題があると、関係者は指摘するのだ。 【写真】トヨタの豊田章一郎氏から東レの榊原定征まで…歴代経団連会長の“錚々たる”顔ぶれ *** 「製造業から選べない」 16日の夜に日経電子版が「経団連会長に筒井義信氏、日本生命会長 金融機関から初」という速報を打ち、当日中に各紙のウェブ版も続いた。 経団連を取材するジャーナリストが言う。 「これまで有力視されていた、日本製鉄の橋本英二会長、日立製作所の東原敏昭会長、ソニーの吉田憲一郎会長、NTTの澤田純会長ではなく、金融機関から初となる選出だったので、大きなサプライズ人事といえます」 経団連会長といえば、現役の副会長の中で、「非財閥系」の「製造業」から選ばれるという不文律があるは