自民党の長老たちが発する「必ずや、お嬢さまを総理に」という声に背中を押されるかのごとく、おずおずと表舞台へ戻ってきた「姫」。だがどう見ても、当の本人は戸惑っているようにしか思えない。 【写真】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか 眉をハの字に寄せて、困ったような笑みを浮かべる遺影に、森喜朗は目を合わせて呼びかける。 「青木さんの心残りは、小渕さんのお嬢さんのことと思います。あなたの夢、希望が叶うように、最大限の努力をする」 8月29日、港区芝の東京プリンスホテル「鳳凰の間」で、今年6月11日に89歳で亡くなった元官房長官・青木幹雄の自民党葬が開かれた。86歳の森が弔辞で述べた「青木さんの心残り」とは、すなわち、小渕優子を総理大臣にすることにほかならない。 '87年に田中派を乗っ取るかたちで発足した竹下派(経世会→現・平成研究会=茂木派)は、'92年に主流の小
岸田文雄首相が内閣改造、党役員人事を行った。週刊誌報道やSNSでスキャンダルが取りざたされた議員たちの処遇はどうなったのか、まとめてみた。 【写真】「エッフェルねえさん」らはこちら 週刊文春で妻の元夫の「不審死」事件で捜査当局に「圧力」をかけた疑惑や女性問題などが報じられた木原誠二前官房副長官は、官邸を去った。とはいえ、9月22日に発表された党役員人事で幹事長代理に就任。また、新設された「政務調査会長特別補佐」も兼ねることになった。岸田首相を官邸で支えてきた「影の首相」だけに、異例の厚遇といえる。 当初、木原氏は幹事長代理と政調会長代理を兼ねると報じられていた。だが、萩生田光一政調会長への根回し不足のまま報道が先行し、萩生田氏が反発したと伝えられる。そのためか、代理ではなく「政調会長特別補佐」という「岸田特命」の役職が作られた。 ■今はニコニコの木原氏 自民党幹部が言う。 「幹事長代理とい
9月13日に予定されている内閣改造・党役員人事。各メディアによると、岸田文雄(66)総理大臣は小渕優子議員(49)を自民党の選挙対策委員長に起用する意向であるという。一部メディアでは、小渕議員の党4役への起用は女性の積極登用をアピールする狙いもあるとみられると報じている。 第84代総理大臣である小渕恵三氏(享年62)を父に持つ小渕議員。恵三氏は’00年4月の総理在任中に脳梗塞で倒れ、5月に急逝。その翌月に小渕議員は自民党公認で出馬し、初当選を果たしている。’08年には内閣府特命担当大臣として少子化対策や男女共同参画などに携わり、’14年には経済産業大臣に就任。ところが大臣当時、大きなスキャンダルが発覚した。 「政治資金規正法違反が報じられ、その影響で経済産業大臣を辞任しました。東京地検特捜部が後援会事務所などを家宅捜索したところ、会計書類などを保存したパソコンのハードディスクに電動ドリルで
岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、小渕優子・党組織運動本部長に、党4役の選挙対策委員長に起用する意向を伝えた。小渕氏も受け入れる意向を示している。首相は現選対委員長の森山裕氏については、同じ4役の総務会長で起用する方向だ。首相は13日に党役員人事と内閣改造を行う。 【写真】小渕優子氏 複数の政府・与党関係者が認めた。首相は外遊から帰国した11日、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと党本部で相次いで会談。小渕氏とも意見交換し、最終判断した。 首相は茂木氏の幹事長を続投させる方針だが、茂木派の有力議員である小渕氏の起用で、来秋の総裁選のライバルとなりうる茂木氏を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。 小渕氏は故恵三元首相を父に持ち、知名度が高い。首相は小渕氏が複数回、閣僚を務めた経験と手腕を評価。「女性活躍」を推進する観点もある。
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