僕が見ている世界と、うちのラブラブラドールが見ている世界は違う。 それはわかる。 だけど、僕が見ている世界と、うちのスタッフたちが見ている世界が、まさか違っているとは思わない。 いや、実は、どうやら違うようなのだ。 僕の商売はリサイクル着物のネット販売だ。 たくさんの写真を撮り掲載するが、濃い紺や濃い茶色などは、写真からは判断しにくい。黒なのか、紺なのか(あるいはこげ茶なのか)が、わからないのだ。 そこで、説明文に色名を書くことにしている。 「黒に近い濃い紺」とか、「濃いこげ茶」とか、「黒」とかである。 何年か前から、その文章をスタッフに書いてもらうようになった。 そして、ある時気づいた。 「紺」「茶」「黒」の色を、間違えて書くスタッフがいるのだ。 どう見ても「紺」なのに、「黒」と書いてくる。 パソコンのキーボードの「黒」の上にのせて、ほら、こっちが「黒」。 この着物は、この「黒」に比べた