株式市場にはアジア銘柄と呼ばれる銘柄がある。アジアで稼ぐ企業の株式のことだ。投資家の人気が高く、株価が年初来の高値を更新する銘柄が相次いでいる。 ●ユニ・チャーム その代表銘柄は紙おむつなどの衛生用品メーカー、ユニ・チャーム。東南アジア各国の人口増加と所得水準向上を背景に、ベビー用紙おむつが年率2ケタの伸びを続けている。同社のインドネシアでの紙おむつのシェアは65.8%、タイでは61.2%、ベトナムでは40.4%と、いずれも高いシェアを誇っている(シェアはユニ・チャームの推計値/2014年2月現在)。 ユニ・チャームの2014年4~6月期の売上高は1957億円(前年同期は1437億円)、純利益は90億円(同109億円。なお、決算期変更に伴う会計処理を実施したため単純比較はできない)。アジアでベビー用の紙おむつの販売を拡大し、インドで売り上げが8割、インドネシアで3割増えた。全売上高に占める