GPUがプログラマブルシェーダベースのアーキテクチャとなり、CPUに迫るプログラマビリティを備え、CPU以上の演算性能を持ってしまったことから、現在、GPUをグラフィックス処理以外の汎用目的に活用する「GPGPU:General Purpose GPU」と呼ばれるムーブメントが起こっている。 昨年2004年8月にはロサンゼルスにて、世界初のGPGPUの研究報告会「GP2」が開催されたが、このテーマが重要と認められたことから、今年のSIGGRAPH2005では、このGPGPUに特化したセッショントラックが新設されたのであった。 GPGPUは、"U"を省略してGPGP→GP2という呼称を昨年は用いていたのだが、今年からはGPGPUに一本化された イントロダクション〜GPGPU誕生の歴史的背景 まず、最初に語られたのは、GPGPUという動きが起こってきた歴史的背景についてだ。登壇したのはバージ