POG関連の本の中にはあるいは取り上げたところもあるのかも知れないが「大作ステーブル」という育成牧場がある。馬産地ではすでに注目される存在で、これからメジャーな競馬マスコミに登場する機会もあるだろうと思う。いや、馬産地に関わる記事というとGIホースの出自をたどることくらいにしか興味を示さない、そういうメディアのレベルでいえば、そう簡単に注目されることもないかもしれないが、しかし、日高で、その育成技術は高く評価されている。 実を言うと育成技術の評価は形になって現われにくい。トレセンや競馬場で馬になにかあれば「育成が悪い」といわれ、結果が素晴らしいものであれば調教師が手柄を占有する。だから、育成牧場のスタッフは目標を持つことがむずかしい。報われることが少ないのである。そういう状況に嫌気が差して辞めていくスタッフも多い。「大作ステーブル」の代表を務める村田大作さんは、これではいけないと思い、トレ