「噂のマイコン少年」と言われていた学生時代――まずは、戀塚さんがプログラマーになったきっかけをおうかがいします。中学生の段階でプログラマーになることを決めていたとのことですが、どのような経緯があったのでしょうか。 戀塚昭彦氏(以下、戀塚):小学生の時の家庭用コンピューターはマイコンと呼ばれていて、使い方としては、プログラムを作る以外ありませんでした。そもそもソフトウェアそのものが入手できないというか、自分でプログラムを作るか、雑誌に掲載されたソースコードを打ち込んで、それを実行したり自分で改造したりするのが基本で。 カセットテープに保存したソフトウェアの販売とかも一応ありましたが、小学生的には高くて、わざわざ買うのは大変だったので、欲しいものは作る必要がある世界だったんですね。そのため、あの当時にコンピューターを始めていれば、プログラムを書くのが当たり前。プログラムを始めるのは、コンピュー