1997年というと自分はまだ高校生になったばかりで、インターネットなんて知らなかった頃だ。その頃に書かれた文章を今さらながら読んでみた。本質的な点において古さを感じさせず、非常に面白い文章だった。 http://cruel.org/freeware/cathedral.html ぼくが正しければ、なぜ Linux コミュニティがこんなにいいソフトを続々と生み出せるのか、みんなにもずばりわかるはず――そしてみんなももっと生産的になれるはずなんだ。 一言で言えばオープンソースの手法は非常に生産的だということである。その秘密を探るため、著者のエリック・レイモンドは自身のプロジェクトをオープンソースプロジェクトのように運用して、実践してみた。ここにはその過程で得られた知見が多く記されている。 リーヌスは、ハッカー/ユーザたちをたえず刺激して、ごほうびを与え続けたってことだ。刺激は、全体の動きの中で