ハリウッドが誇るVFXスタジオ「ILM」にコンセプトアーティストとして所属する田島光二が語る、ハリウッド型の業務システムに、いま日本の社会はなにを学ぶことができるのか? 国内外の企業を内側から見てきた篠田真貴子をゲストに、若林恵を交えて行われた議論は、「時給制」にはじまり「官僚主義」「組合」「見積もり」「統制経済」「ジェンダーバイアス」「自己責任」などをめぐる予想外なものとなった。ハリウッドスタイルの働き方を通して、日本式「だらだら経済」の核心に迫る(?)1万9000字、読み応えたっぷりの三者対話。(途中から有料です) 《目次》 時給と時間の見積り 仕事の民主化と官僚制 発注、およびクライアントという問題系 才能の料金体系 完全な見積もりは不可能である 「需要」と「人権」への転換(に乗りそびれた) 利益を追わない不思議の国 よい奴隷になれなくてごめんなさい みんなが「自分の経営者」である