物心ついてから23歳まで毎日死にたいと思っていました。それが止まったのは、たくさんの人の涙と治療があったから。それがなかったら、30歳になる前に死んでいました。 つらいことがあったときも、人ってある程度までは「とはいえこの苦痛も長くは続かないし」と前を向いていられるのです。 でも苦痛が重なると、どこかでプツンと音がして、視界がどんよりとします。 ご飯を食べるのも、起きるのも、歯磨きさえも苦痛で、ただスマホでSNSを開くだけで、家族の声が聞こえるだけで、あるいは空気のキーンという音さえも自分を責めているように感じ、涙が止まらなくなるのです。 そして、どこかから「死んでもいいよ」という、かすかなさえずりが聞こえてきます。「死んでもいいよ」という声が聞こえると、とても楽になれるのです。 ああ、この真っ暗闇のトンネルの先にも光があったのか。あそこへ歩いていけばゴールできるのかと。正気じゃない。そう