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id:sayuk:20030830にある、「TOKYO No.1 SOUL SET『JIVE MY REVOLVER』の詞はボルヘス『砂の本』の文章をコラージュしている」という話題に関するデータ。 以下に本の方の引用を集英社文庫「砂の本」(篠田一士訳、1995/11/25)ISBN:4087602400。ただし、「JIVE MY REVOLVER」の完成時期(アルバム「TRIPLE BARREL」が1995/4/21)なので、実際に参照したのは単行本(1980もしくは1990集英社刊)の方と思われます。(追記:「JIVE MY REVOLVER」のプロトタイプが「黄昏'95〜」(1995/2/22)収録の「ボツ」だったことと、両曲の歌詞の変遷を見ると、完成時期はさらに限定されるかもしれません) また歌詞の方の引用は行いません。歌詞カードもしくは記憶を参照し突き合わせて下さい。 「あなたの長
5/10の「第8回文学フリマ」合わせの新刊、たぶん無事入稿できています。以下詳細。 スペース:F-29 close/cross 少女漫画を語る本 「Girls' Comic At Our Best! vol.04」 ★特集:麻生みこと『天然素材でいこう。』 白泉社「LaLaDX」誌で1995〜2002年まで連載された、麻生みことの代表作『天然素材でいこう。』を取り上げます。昨年文庫化もされ、また「MELODY」誌連載の『そこをなんとか』、「good!アフタヌーン」誌連載の「路地恋花」も評判ですが、初長期連載・初単行本の『天素』もぜひ読んでもらいたい作品。本誌がそのきっかけになれば幸いです。 ・座談会「天然素材シアター観客席」 (卯月四郎・高柳紫呉・プイ・まちこ・真悠信彦・sayuk) ・『天素』全話レビュー&PickUp!(sayuk) ・文庫2巻10ページ5コマ目のこと。(sayuk)
「最近あの、4文字+!マークのタイトルで軽音部が舞台の漫画が気になってて…」 「ああ、『ファイヤー!』?」 「違うよ! ほら前にエンディングのダンスが話題になった所が制作してる…」 「ああ『パタリロ!』? クックロビン音頭?」 それはともかく、5/10(日曜)に蒲田Pioで行われる 「第8回文学フリマ」に「close/cross」というサークル名で参加します。 http://bunfree.net/ スペースはF-29。お誕生日席! NMTPさまと合体でスペースを取っています(と思ったら反対側も知り合いのサークルファイブエムだった) ※今回、会場が秋葉原ではなく蒲田に移っています。ご注意ください。 今回も、少女漫画を語る本「Girls' Comic At Our Best!」の4号を頒布予定です。 今号の特集は、95〜02年まで「LaLaDX」誌に連載された、 麻生みことの初長編『天然素材
作者自身、作風のひとつに「セリフが多い」ことを挙げてるように、麻生みこと『天然素材でいこう。』はとにかくよく喋る漫画。頭の回転の速そうな会話の応酬も魅力だし、モノローグでさえ話すように言葉が流れる。単純に文字の情報量だけでも、普通の漫画の倍以上はある感じ。 けれど文字であふれる画面を作る一方で、『天素』は「無声」のコマにもメッセージを詰め込む。9話「お前には渡さない」の冒頭は、三千院の本気の告白を「何かの間違い」と言う二美に、千津が「本気にもしてやらないなんて無神経にも程がある」と斬るシーンだ。二美と分かれたあと千津に「さっきの…俺に言ったのか?」と訊く高雄に、彼女は「勇ちゃんは私が本気だって分かってくれてるでしょ?」と返す、その間に挟まる、ほんの小さな無音のコマ。半分に見切れた千津の、大きく描かれた瞳が印象的。 2コマ前、高雄を独り占めしようと腕を引いた彼女は、けれども彼のほうを見ていな
ちょうどうでもよいことが気になる年頃ですが 白泉社花とゆめコミックスの裏表紙が11月発売分からマイナーチェンジしている。ふじもとゆうき『キラメキ☆銀河町商店街』7巻とかを見ると分かるけど、今までは裏表紙イラストの枠の下に「収録作品」の紹介文が載っていたのに、同単行本ではイラストが左寄りになってその右に紹介文が載る形に。 12/5発売の田中メカ『キスよりも早く』4巻でもそのフォーマット(ちなみに、10/5発売の高木しげよし『花にアラシ』2巻は旧型)。…と思ったら、12/19発売のモリエサトシ『学校ホテル』2巻では旧型のまま。フシギ???? おそらくこの形にしたのは、旧型だと帯の下に紹介文が隠れるから(そして帯付きの本が増えたから)だと思う。で、前者2冊の初版では帯があるけど『学校ホテル』には無いので、帯付きか無しかでフォーマットを変えているのかも(そして、確かに新バージョンでは帯外すと下の余
(ものすごい勢いでネタバレしています) 「恋をするのが当然だと思い込んでいませんか?/しなくたっていいんですよ 人が言うほど当たり前じゃないんだから/でなければTVや映画にあれほど恋愛物が多いはずがない/運命の恋人に会った者に他人の物語は必要がないんです」(吉野朔実『恋愛的瞬間』) ラブストーリィを司る神はたぶんおそらく一神教の体系に属していて、だから彼/彼女自身は決してラブストーリィの渦中には在れない。「運命の」「本当の」恋愛と関わる機会と引き換えに彼/彼女は、わたしたちはそれを叙述し、読解する能力を与えられる(ラブストーリィを読む/描くこととは、ラブストーリィを読む/描く側の「わたし」であることだ)。恋愛がラブストーリィの、ラブストーリィが恋愛の写し絵になっていないのも当たり前のことで、どちらかに溺れた瞬間に、わたしたちはあの人魚のようにかつてのテリトリーの言葉と論理を失ってしまう。
11/9(日)の「第7回文学フリマ」に出す新刊、無事入稿しました! 以下詳細です。 少女漫画を語る本「Girls' Comic At Our Best! vol.03」 ★特集「岩本ナオ」 小学館「flowers」誌で2004年にデビューし人気上昇中の若手作家、岩本ナオ先生を取り上げます。ちょうど今月は「flowers」「凛花」でW表紙になってていいタイミング。座談会・作品レビュー・評論やエッセイを掲載。 ・座談会「天狗会議'08」 (卯月四郎・高柳紫呉・野上智子・野中モモ・真悠信彦・峰尾俊彦・やごさん・柳田・sayuk) ・岩本ナオ(だいたい)全作品レビュー(sayuk) ・レイト乙女ちック・ゴーズ・オン!(sayuk) ・岩本ナオのやさしい世界(高柳紫呉/紫呉屋総本舗) ・天狗のお面の下はニヤニヤ(柳田/めこ) ・「友達からはじめ」ること、「友達でいい」こと(sayuk) ・岩本ナオ私
(文学フリマの新刊に載せる文章) はたちの頃自分が書いていた小説には、団地の別々の棟の4階に住む女の子と男の子があらわれていた。離れた棟のしかし同じ高さにいる2人は、やがてその町の建物のあらゆる4階を巡るようになる。彼女たちが描いてゆく、普通の町の地図とは切片が違うもうひとつの地図。 「浮遊感」という言葉が、少女漫画の、とくに一部のタイプの作品を評するのによく使われる(自分自身、前々回の本で同様のことを書いた)。「地面から10cm浮き上がった〜」というのも同じ表現だ。ほわほわふわふわとしてのどかでファンタジックなもの、というその意味合いは、あるいは少女漫画自体に対する外からの認識なのかもしれない。 『町でうわさの天狗の子』は、空を飛ぶ天狗のイメージも相まって、まさにその「浮遊感」的な作品としてはじめ登場した。「天狗」という道具立てがあるからこそ、現実とはちがう話、ここではないどこかの話とし
・まゆたんブログを読んで、怒りや憤りよりもむしろ冷水を浴びせかけられたような感じになったのは、あの記事がただ新條まゆが「小学館ひどい」「編集者ひどい」と言いたいだけの内容では決してなくて、「コミュニケーション」と「信頼関係」の大切さというとても当たり前でまっとうなことを示したものだったということ、そしてこの話題の発端となる記事を読んだ時にまさに自分が脊髄反射的に感じた「小学館ひどい」「編集者ひどい」という(十把ひとからげな)意識が、まさにその「コミュニケーション」と「信頼関係」の欠如そのものだということに気付かされたからだと思う。もちろん書かれたショッキングな出来事には憤るのだけれど、そこで「もう小学館の漫画読むのやめる…」とか「出版社や編集者なんてみんなこんなものなのか…」と考えてしまうのだとしたら、そもそも漫画と読者の信頼関係を築いて来られたのか?と再度疑ってゆこうと思う。 ・漫画と読
大島弓子作品を網羅的に読むならとりあえずは朝日ソノラマの『大島弓子選集』1-16巻を揃えることだけど、「全集」ではないので未収録作も当然あります。でもその結構な割合が他の単行本で読めたりする。絶版の本が多いけど、漫画古書店を巡ればそんなに高くなく揃えられるし、何より雑誌なんかよりずっと探しやすい。で、闇雲に単行本を集めるよりも、選集未収録作の載ってるものだけとりあえず重点的に集める方がいいかなと思い、未収録作が載ってる単行本をリスト化してみた。 基本的に漫画作品のみで、手に入りにくいイラストブックや絵本(『すいーん星旅行記』とか『ディーゼルカー』とか)、あと巻末あとがき漫画とかは省略。あと自分で探した時もだけどかなりキネマ旬報社の『マンガ夜話vol.2』を参考にしてる。もし抜けがあったらぜひ教えてください。 大島弓子選集 (第1巻) 誕生 作者: 大島弓子出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発
デザート今月号まで連作読み切り「ひみこい」を載せてましたが(特に好きなのは2話目でした)、 単行本は5月に出るそうです。 そして、3/10発売の別冊「デザートBABY」では初の表紙&巻頭カラー124P! 100P読み切りってのはよく聞くけど124Pってかなり珍しいんじゃないか。 本誌には初夏にまた載るかもとのことです。 3/11追記:デザートBABYには、「『ひみこい』第1巻が5月に発売されます」と書いてあります。ということは2巻も出る予定!? 3/23さらに追記:5/13に1巻発売みたいです。
少女漫画批評誌「Girls' Comic At Our Best!」vol.01 ★特集1「石田拓実」 ・対談「野獣派でいこう!!」(sayuk×せきね/No Knowledge Product) ・ラブストーリィ進化論としての『パラパル』論 ・『School Days』と石田拓実作品 id:sayuk:20071025:p1 ・石田作品の「男女間に友情は成立するの?」 ・黒川さんについて(野上智子/少女漫画的日常) ・確率の残酷さ――石田拓実「金属少女」について(卯月四郎/arctan 1=π/4) ★特集2「ろびこ」 ・ろびこ先生メールインタビュー ・座談会「ろびイスト宣言!」(卯月四郎・真悠信彦・やごさん・sayuk) ・ろびこ全作品レビュー id:sayuk:20071016:p1 ・ゼロ年代新「乙女ちっく」と「ろびこ」ムーブメント ・ろびこ「マサムネくんのススメ」とメタ少女マン
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20071026 あとがき漫画じゃなくて少女漫画のいわゆる1/4スペースだけど、前調べようとしてて中途になった文章があったので載せてみる(mixiに載せた) 下で「エイリアン通り」が最初と書いてるけど、その後調べたら「あいつ」1巻(1980年ごろ)にもあった。「みき&ユーティ」以前は調べてないので不明。あと、あとがきスペースについては今調べたら大矢ちき「おじゃまさんリュリュ」(1975)には「ちきちゃまのまんが履歴書」というコーナーがあった。 まとめると、今のところ自分が調べてるうちで最古は成田美名子(1980年)。それ以前のをご存知でしたらブクマとかで教えてください 1/4スペースで近況を書く以前は小さなカットが載ってたり、あとはうまく隣のコマとつないでまるでそこに広告スペースが無かったかのように改稿するのが主流 以下転載
(文学フリマ用の本にのせる文章) 今年の夏季(7〜9月)に放送され、非常に話題となりかつ物議を醸したTVアニメに『School Days』(以下、「スクイズ」と略す)がある。PC美少女ゲームを原作とするこの作品は、一見(タイトルを反映したような)普通の爽やかな青春ラブストーリィを描くと見せかける。しかし話が進むにつれ、主人公の男の子の優柔不断さとある意味見境のなさから、二股・三股になった関係は泥沼化し、女性キャラクターの心理はより荒んだ形で描かれる。(最終回になるはずだった修羅場の末の凄惨な結末は、折りしも起こっていた殺人事件の影響で、ほとんどの局で放映を中止される事態となるのだけれど) 放映時は主人公の行動、一人と付き合っていながらもう一人、さらに一人と関係を持ち、かといって前の関係を清算できないままずるずると状況を放置してゆくことが大きな非難を浴びた。制作側(あるいは原作)にも、人間感
(文学フリマ用の本に載せる文章の一部) ★『彼女がいなくなった』(KCデザート 2006/9) ☆「彼女がいなくなった」(2006/3 デザートBABY 36p) ☆「カラクリ演劇堂」(2005/9 ザ・デザート 32p) ☆「ラプンツェル」(2005/11 デザート 33p) 幼なじみのカンタに子供のとき買ってもらった「ラプンツェル」の絵本。絵本の娘と王子みたいな恋をしたい! と思いつつ、微妙な距離のままの2人。ある日、カンタが女の子を連れてくるようになってから、その距離に変化が生じて…。彼女が絵本の魔女だと思いたいけれど、彼女とカンタの邪魔をする自分がまるで魔女のように思えてきて? 女の子はいつも男の子にとっての「お姫様」か「魔女」かに分けられてしまう、そんな残酷な現実を、少女漫画というオブラートに包みながら誠実に描く作品。変わってゆく気持ちと関係、それに気付かない振りをして自分の気持
全国13人くらい(はてな調べ)のろびこ論壇の人は注目! 新作「いちごブレイク」が今月発売されているデザート誌(10月号)に載っています。 「マサムネくん〜」に続く乙女っぽい男子のお話。 構成の上手さはもう安定した域。初期作品からうすうす感じていたけど、このとぼけたすっとこ感も(タアモとかおおいま奏都とか海月志穂子とかに通じて)今っぽい少女漫画の形ではないかと。 とにかくろびこ論界隈の人は必読です。 デザート 2007年 10月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/08/24メディア: 雑誌 クリック: 18回この商品を含むブログ (1件) を見る
またいつものように更新してないので、こないだやった少女漫画読書会*1のレジュメを貼ってみる 思ったこと ・もちょっとまともに漫画評論なりふつうの評論を読むべき ・それ以前にもちょっと時間掛けて論を練るべき ・言ってることが4年前のこの日記と変わってない(ていうかコピペしている) ・sayukジェネレータ作れるんじゃね?って知人に言われたのはそのとおり ひうらさとる『レピッシュ!』(講談社なかよしKC・全3巻) 1)作者・作品解説 ひうらさとる:1966年、大阪府生まれ。学生時代から漫画誌に投稿し(同じなかよし誌で活躍していた片岡みちると同窓だったらしい)、84年、「あなたと朝まで」で講談社のなかよし誌でデビュー。その後同誌にて『ぽーきゅぱいん』『レピッシュ!』『月下美人』など次々と連載し、80年代後半〜90年代初めの同誌の看板作家となる。それまでセンシティヴな作風が多かった80年代半ばの少
新創刊「コミックBエール!」 新登場!! 男の子のための次世代ボーイズラブコミック誕生!! ★ラインナップ basso 雁須磨子 テクノサマタ 紺野キタ 夢花李 タカハシマコ 中村明日美子 草間さかえ 星野リリィ 西田東 西目丸 森村せん びっけ もろずみすみとも ヤマシタトモコ 他 東京漫画社あたりから出てくれないかなーという妄想。 参考>>コミックエール!
たまにはまじめにまんが紹介してみますが 少女漫画フリークなひとたちに「いま、いちばん注目している新人は?」と訊いたら10人に9人は、デザート誌で描いてる「ろびこ」と答えるでしょう。などと妄想してしまうくらいすごい新人。 なにしろ絵がステキ。少女漫画的な可愛らしさを残しつつ、ずっと垢抜けている(たぶんCUTiE Comicとか(特に吉本蜂矢?)、シュークリーム編集の流れの先にあるのだろうけど。)。シリアス絵・ギャグ絵・キュート絵・リリカル絵とお手のもの。(アルコともタアモとも岩本ナオともまた違うリリカルさが新鮮!) そしてストーリーも絵と同様、別マ系純愛系少女漫画と岡崎直系のヤングレディースがいちばん幸福な形で融合したみたいな、どちらの系列が好きな人にも(両方とも好きな人にはさらに!)楽しめる作品になっていると思う。むしろそれらの流れは「ろびこ」を生み出すためにあったのだ!と言ってしまっても
で、(また話はずれてゆきますが)初潮とは何なのかということを考え始めていて、たとえば横川寿美子『初潮という切札』(ISBN:479660085X) は児童文学での初潮の描かれ方を論じているのだけれど、ちょっと引用。 初潮であれ月経であれ、これらの作品に描かれているのは、女たちがそれぞれ同じメカニズムを体内に抱えていることを確認しあい、相槌を打ち合うことで、互いに同化していく世界である。そして、何らの説明もなく、すでに自明のこととしてあるそうした初潮や月経の意味に突如遭遇させられることになる読者もまた、同じ相槌を求められている。初潮の場合は、より大きな衝撃力をもって描かれるために、相槌を求める強制力もより大きいと言えるだろう。(中略) それでは、なぜ少女がこうもやすやすとその連帯に取り込まれてしまうのかと言えば、初潮を経験する少女というものが徹底的な受け身の状態に身をさらされているからである
わたしたちは少女まんがが好きで、それからアイドルが好きで、特にももいろクローバーZの有安杏果さんが好きでした。 2012年6月、わたしたちをほんの少しだけ悲しませる事件が起こります。夏から始まるツアーのパンフレットに掲載されたメンバーへの一問一答、「好きなまんがは何ですか?」に対して有安さんは答えました。「まんがは一切読みません。」。握手会がもうあるわけでもなく、アリーナやドームなどますます遠いとおいステージに立つ相手と、ましてまんがの話なんかするわけでもないのに、少しだけちくりと刺さる言葉。 けれど状況はある日一変します。2012年10月、Ustreamでメンバー全員が出演する配信中、なぜか有安さんだけ端の映らない位置にいるままでした。呼ばれると面倒そうに「今あーりんに借りたまんが読んでるからダメ」と応える有安さん。「一切読みません」の有安さん! 配信中、一心に本に集中し続ける彼女の姿に
『文壇アイドル論』(ISBN:4000246135)を読んでました。 「吉本ばなな」の章で、吉本ばななとコバルト文庫との類似性を誰も指摘してこなかったとあってびっくり*1。少女漫画(特に大島弓子)との類似性を書いた文を読んで、それは新井素子が2000年前に通過した場所だ!と忸怩たる思いを当時していたのはモトコニアンだけだったのでしょーか? あとがき文化にしろ、「コミックスの1/4スペースは新井素子以降の文化」とか検証もしないのに断言する自分とかにはむしろ当然すぎる指摘なのだけど(ていうか、斎藤美奈子のコバルト認識にもまた微妙な誤解があって、新井素子がコバルトをSFファンタジーへ移行させたって書いてあるけどそれはむしろ前田珠子のはず。新井素子はあくまで氷室冴子直系の少女小説的な立地で「宇宙の彼方」を書いていた)。 で、吉本ばななや俵万智が「新しい感性」と受け入れられてコバルト文化が無視されて
ひうらさとる「ホタルノヒカリ」(ISBN:406340529X)は、「20代(もしくは世間一般的に華やかな生活を送っているだろうと思われる世代)で恋愛を放棄しているような生活をしている女性」(はてなキーワードよりコピペ)通称「干物女」の恋愛を描いている漫画なのだけれど、3巻には新しいキャラクターとして「ステキ女子」というのが出てくる。「誰しもが年頃の女の子はこうであってほしいと思わずにはいられない魅力あふれる女性」。今で言ったらエビちゃん?(なの?) ふつうの漫画だったら、「干物女」と「ステキ女子」はライバルとなって、前者は後者に憧れと嫉妬を抱いて思い悩み、最終的には恋愛なりなんなりの結果で前者が後者を駆逐する、というのが基本だ。優しげな男の子が「ボクはみんながうらやむステキ女子よりキミのことが好きなんだ」とか言ってね。事実、「ホタルノヒカリ」も初めはそんなように思える展開をするのだけど、
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