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最近出版された「芸術闘争論」(村上隆著)(幻冬舎)には面白いところが何箇所もあった。今回はその中の「第4章 未来編 アーティストへの道」について触れてみたい。ここでアーティスト村上隆は、「アーティストは未来を語らなければならない」といい、そのためにどのように考えるべきかを記している。最初に出るのはハイアートとロウアートである。今や我々が考えている「(西欧式)ハイアートだけではアートの世界が機能しなくなってきている、膠着状態にある」と。だから「西欧かぶれでない日本の土着的なアートもハイアートの世界に侵入できないだろうかと試しているわけです」という。そして「最近では、こうしたロウアートにも可能性があるのではないかといわれるようになってきました」と。つまり最近の傾向を見ればおのずと明らかだが、いわゆる“芸術”というよりもっと身近に感ずる“アート”という言葉の方が的を射ているということかもしれない
「マイクロポップの時代:夏への扉」展は、美術評論家松井みどりが、現代という時代を的確に観察、分析した上で時代の傾向を読み取り、それを「マイクロポップ」という考え方でくくり、60年代後半から70年代生まれのアーティストにその傾向が見られるとし、例示的に15名のアーティストを選択している美術展だった。 この「マイクロポップ」展について、いろいろな評価があるようである。よかった、そうでもなかった、よくなかったなどである。何の美術展でも同様でよい評価ばかりではないだろう。私はこれまでになかった素晴らしい美術展だったと思っている。(詳細は拙稿「マイクロポップの時代:夏への扉」展に記載) 松井は 次のように言う。「日本の現代美術は1990年代、新たな独創と展開の時代を迎えた。欧米の現代美術の基準をそのまま輸入するのではなく、ポストモダン時代の日本の現実に反応する中で、新しい表現や方法が生まれたのである
八木クンの場合は・・・ TEXT 藤田千彩 フランシーヌの場合は、あまりにもおばかさんだったけど、八木良太の場合は「天才だよ!」と学芸員某氏は絶賛していた。 たしかに2006年、無人島プロダクションではじめて見たとき、シンプルで分かりやすいのに見たことがない、という驚きを感じた。 1980年生まれの作家が知らない(ありえない)はずのアナログさと、素材を知り尽くしたからこそできる意外性。 このまったく違う側面の2つによって八木の作品は成り立っていると思う。 たとえば「VINYL」という作品は、氷で作られたレコード。 レコードを樹脂でかたどり、その樹脂に水を張る。 冷凍庫などで凍らせると、当然、氷のレコードができあがる。 「わあ、きれい」と見た目に驚いてしまう。 それをプレーヤーに掛けると、なんと、音も鳴る。 レコードというのは、溝に音が入っているらしい。 そういう仕組みなんだ、ということにも
columns 会田誠とダミアン・ハーストと 美術散歩 TEXT菅原義之 会田誠とダミアン・ハーストは1965年生まれで同年齢だが、両者の世界での評価は雲泥の差ありであろう。でも、現在は評価基準が欧米中心なのでやむを得ないが、公平に両者の作品を比較するとき、どちらが素晴らしいか、と気になっている。内容が違うので単純に比較しにくいが、日本人的視点、発想から見ると会田の作品の方が親しみやすいし、発想が素晴らしいし、奥が深いと思うがどうか。以下両者を比較してみよう。 (続きを読む)
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