書店市場4年ぶり拡大 「鬼滅」特需が追い風 2020年12月04日13時31分 「鬼滅の刃」第23巻表紙 (C)吾峠呼世晴/集英社 出版不況にあえぐ書店市場が、4年ぶりに拡大する見通しだ。ネット書店や電子書籍市場の台頭に押される「街の本屋」を救ったのは、新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり需要」と、映画の大ヒットなどで一大ブームを巻き起こした漫画「鬼滅の刃」の特需。4日発売のシリーズ最終巻となる23巻は予約が殺到し、各地の書店が対応に追われている。 〔写真特集〕「鬼滅の刃」過熱するブーム 帝国データバンクによると、2019年の書店市場規模は1兆2186億円で、3年連続で減少。10年前の7割強の水準に落ち込んだ。ところが、出版取り次ぎ大手の日本出版販売によると、今年5~10月の店頭売り上げは前年超となり、映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開された10月の漫画の売り上げは前年比で