1990年から7年間、雑誌『ロッキング・オン』の2代目編集長を務めた増井修が「当時の熱狂」を綴った『ロッキング・オン天国』(イースト・プレス)が発売中! ――このたび、1990年から7年間のロッキング・オン編集長時代のエピソードを中心にまとめた単行本『ロッキング・オン天国』(イースト・プレス)を刊行されましたが、あれから20年経った今、どういった経緯でこの本を出されたのでしょうか? 増井:こんな企画本、まっぴらごめんだと思っていました。だけども、本を書いてくれという要請がことのほか大きくてですね、それは編集者のみならず、たまたま出くわした知り合いや、仕事関連の人からも、現在はすっかり偉くなってしまった往時の読者からも、偶然に言われたりしまして。多分、彼らは僕の衰弱を慮って、いま書いてもらわないと自分達の青春の正しい追憶本がなくなるとでも思ったんじゃないですか(笑)。でも、そうこうしているう
