【ニューヨーク=杉藤貴浩】米南部テネシー州ナッシュビルで起きた大規模爆発事件で、捜査当局は27日、近郊在住のIT技術者アンソニー・ウォーナー容疑者(63)を実行犯と断定した。同容疑者は爆発で死亡した。 米メディアによると、爆発現場には人間の遺体の一部が残っており、同容疑者の自宅を捜索した当局がDNA鑑定で本人と確認した。単独犯の可能性が高いという。 事件はクリスマスの25日早朝、ナッシュビル中心街で同容疑者のものとみられるキャンピングカーが爆発し、3人が負傷した。車が止まっていたのは通信大手「AT&T」の建物の前。一部報道によると、同容疑者は「第5世代(5G)移動通信システムが人々に危害を与えている」という陰謀論を信奉していた可能性があるという。