パナソニックは収益が低下しているパソコン事業の立て直しに乗り出す。2015年度に主力の北米市場で頑丈型パソコンの営業戦略に失敗し、同市場の販売実績は前年度比30%減と大きく落ち込んだ。そのため16年度は北米で販売戦略を見直すほか、国内では軽量化した頑丈型を投入して市場開拓を本格化させる計画だ。 パナソニックのパソコン事業は業務用に照準を合わせ、頑丈型や業務用ノート型に特化している。保守・メンテナンスサービスと組み合わせる戦略で、世界の頑丈型市場と国内の13インチ以下ノート型市場で、それぞれ6割以上のトップシェアを握るなど実績を上げてきた。 さらなる成長を見据え、15年度には北米市場でカメラやディスプレー、プロジェクターなどと組み合わせたソリューション提案に転換したが、それが裏目に出て主力の頑丈型製品自体の販売が落ち込んだ。同事業の営業利益は辛くも黒字を維持したが、パソコンや決済端末などで構
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