「西加奈子さんの『サラバ!』を読み終わったあとに、僕は自分の小説『火花』を書き、そのあとに、中村文則さんの『教団X』を読んだ── 最強の2冊に挟まれて書けて幸せだった」と弊誌連載の中で語った又吉さん。西さんと中村さんは、又吉さんがこよなく愛し、尊敬する作家。実は以前から仲良しの三人。 気ぃ遣いの又吉さんがいないところでしか話せない、又吉さんのイイ話、そして今、彼に贈りたい言葉とは──。(ダ・ヴィンチ2015年7月号掲載) 構成・文=河村道子/写真=江森康之 にし・かなこ●1977年テヘラン生まれ。2004年『あおい』でデビュー。05年『さくら』が大ベストセラーに。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年『サラバ!』で直木賞を受賞。著書に『きいろいゾウ』『炎上する君』『漁港の肉子ちゃん』『円卓』『地下の鳩』『ふる』『舞台』など多数。 中村 その2、3年前か
