2010/8/130:1 ホメオパシーをめぐって(1) 菊池誠 ◇ひとつの事件◇ ホメオパシーをめぐる動きがあわただしくなってきた。きっかけは、山口で起こされたひとつの民事訴訟である。新聞にも大きくとりあげられているのである程度ご存じのかたも多いとは思うが、まずはポイントを簡単にまとめておこう。 ところが、問題の助産院ではビタミンK2シロップの代わりに、ホメオパシーのレメディが与えられ、それにもかかわらず助産師は母子手帳にビタミンK2投与と嘘の記載をした。細かい事実関係は法廷で明らかにされるのを待つとして、新聞報道によると、少なくとも上記二点は間違いなさそうなので、それを前提として話を進めよう。 じつこの事件そのものは、訴訟になるずっと以前からインターネット上では知られていた。「助産院は安全?」というブログがこの件をずっと伝えてきたからだ。訴訟を起こすにあたっても、ブログでこの件に注目した
■問題点の概観:Chromeplated Rat経由で、毎日新聞まいまいクラブの「代替医療は玉石混交」という記事を知った。代替医療は玉石混交であり、「事実上、野放し」になっている点を批判的に紹介している。2006年、つまり、4年前の記事であるが、民主党政権が代替医療に好意的である今こそ、多くの人に読まれるべきであると考える。リンク先で全文が読めるが、少し引用しよう。 ■代替医療は玉石混交=石田宗久(西部経済部)(毎日新聞まいまいクラブ) 代替医療というより“オカルト医療”というべきケースも取材した。福岡市の歯科医は「万病の原因は歯にある」と主張し現代医学を非難。一般の歯科で使われる金属は有害だとして取り除き、「独自開発」という触れ込みの金合金と交換してかみ合わせを調整する「歯臓(はぞう)治療」で全身疾患を治すと豪語する。さらに、患者は頭部かららせん状のエネルギーを放射し「見つめるだけで水を
(07/18)私はいかにしてニセ科学批判者と呼ばれるに至ったか (07/17)産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです (07/12)IBMがゲノムビジネスに本格参入するらしい (07/11)ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった (07/04)日本トンデモ本大賞2010オープニングムービー (07/03)トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ (03/29)『「トンデモ」批判の政治性と政治の未来』にコメントしてみる (03/24)ニセ科学商品バイオラバーについてのまとめ (03/23)正しい目薬のさし方 (03/21)科学なポッドキャストをまとめて紹介してみる はじめにお読みください(1) サイエンスニュース(122) 宇宙開発・天文ニュース(78) サイエンストピックス(57) バイオニュース(155) バイオインフォマティクス(17
(07/18)私はいかにしてニセ科学批判者と呼ばれるに至ったか (07/17)産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです (07/12)IBMがゲノムビジネスに本格参入するらしい (07/11)ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった (07/04)日本トンデモ本大賞2010オープニングムービー (07/03)トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ (03/29)『「トンデモ」批判の政治性と政治の未来』にコメントしてみる (03/24)ニセ科学商品バイオラバーについてのまとめ (03/23)正しい目薬のさし方 (03/21)科学なポッドキャストをまとめて紹介してみる はじめにお読みください(1) サイエンスニュース(122) 宇宙開発・天文ニュース(78) サイエンストピックス(57) バイオニュース(155) バイオインフォマティクス(17
【2ちゃんねる】正史『三国志』十四巻*1 651 :世界@名無史さん:2009/05/15(金) 09:42:38 0 >>649 支那の捏造は異常だから オリンピックのペンキ草、偽少数民族、口パク少女、チベット虐殺を暴動鎮圧と報道したりしたこと、忘れたか? さして資料もなく現代版魯迅の民家をつくったりして集客してるやつらだぞ 日本人は往時の栄華を再現するより古ぼけた現物を見ながら当時の面影を 省察するのが好きで、資料もなく跡地に時代無視した斬新な構造物など建てないが あいつらにとっては面子がすべてだからな もち、つっこみ入れればあいつらひっこめるが こっちが証拠ももたない反証不可能な部分になるとなんのためらいもなく偽証するよ 漢人は政治的な民ということをしっといて損はない んー。……ん、んんんん?w 日本人は往時の栄華を再現するより古ぼけた現物を見ながら当時の面影を 省察するのが好きで、
菊池 誠●大阪大学サイバーメディアセンター教授。1958年生まれ。東北大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門は学際計算統計物理。SFの解説や翻訳も手がける。 「血液型性格診断」に科学的根拠がないことは、すでに心理学の実験で証明されている。多くの人はそれを半ば理解したうえで、「しょせんは遊びだから」と軽く考えて話題のネタにしている。だが血液型性格診断には遊びでは済まされない問題が含まれている。 4冊累計で500万部を突破した『自分の説明書』シリーズで最初に発売されたのは「B型」だった。ネガティブに評価されやすいB型を取り上げれば、読者の関心を集められると考えたのだろう。これはB型が差別されているという証拠にほかならない。血液型という後天的に変えられない属性への差別は、陰湿でタチが悪い。 この問題が根深いのは、「血液型で性格が決まる」という問題設定が十分に科学的だからだ。「
(07/18)私はいかにしてニセ科学批判者と呼ばれるに至ったか (07/17)産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです (07/12)IBMがゲノムビジネスに本格参入するらしい (07/11)ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった (07/04)日本トンデモ本大賞2010オープニングムービー (07/03)トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ (03/29)『「トンデモ」批判の政治性と政治の未来』にコメントしてみる (03/24)ニセ科学商品バイオラバーについてのまとめ (03/23)正しい目薬のさし方 (03/21)科学なポッドキャストをまとめて紹介してみる はじめにお読みください(1) サイエンスニュース(122) 宇宙開発・天文ニュース(78) サイエンストピックス(57) バイオニュース(155) バイオインフォマティクス(17
電磁力を応用した高効率な小型発電装置を、相模原市の「ソフォス研究所」代表の木下博道さん(74)が開発した。川崎市の住宅展示場で19日から実用運転の公開展示をする。木下さんは「装置は使う場所に置くのでロスが少なく、電線などのインフラ整備が一切不要。太陽光発電や風力発電に比べて格段と効率が良く、電力供給の分散化が図られる。地球環境にやさしく、低炭素社会にふさわしい装置だ」と話している。【高橋和夫】 ◇きょうから、川崎で公開 木下さんは風力発電を効率的に運転する技術開発に取り組む中、24時間稼働できない太陽光発電や風力発電に代わる装置として、6年前から電磁力を使った発電プラントの開発を進めてきた。 開発した発電装置は、円形アルミ板の周縁に磁石のN極、S極を交互に配列した回転体が大きな特徴。その周囲にコの字形の銅線コイルを配置する。始動時には市販モーターの助けを借りて回転体がコイルの間を動き始め、
ストーリー by otk 2009年03月20日 21時32分 さあ、眉にたっぷりとツバを付ける時間ですよ 部門より 毎日新聞(神奈川版)の3月19日付記事によると、「2.6Wの電力を消費するだけで、3kWの電力を発電する装置」が開発されたそうだ。 どうしてこのように「永久機関」としか思えない発明(?)が繰り返し報道されるのだろうか? 数ある物理法則のなかでも、エネルギー保存則ほど綿密に裏付けられた法則はないように思うのだが。文系と理系の常識の断絶のなせる技なのだろうか。 毎日の記事によると、この発電装置は「特許出願中のため構造は極秘」だが、複数の永久磁石を周縁に配置したアルミ板と、その周囲のコの字形の銅線コイルにより構成され、アルミ板を始動用モーターで回転させ、高速回転し始めた段階でベルトでつないだ発電用モーターで発電する仕組みとのこと。「回転速度によっては、始動用モーターの消費電力の1
以前、お茶の水大、「ニセ科学批判」がらみで提訴されるでも話題になった名誉毀損裁判ですが、2月26日に一審判決が出ています。全面的に被告(お茶の水女子大)、参加人側(天羽氏、冨永氏)の主張が認められて、原告(磁気活水器を販売する吉岡氏)敗訴となっています。判決では争点の名誉毀損に絡めて、磁気活水器の“効能”や、マルチ商法に対する厳しい言葉が並んでおり、とても興味深い判決だと思われます。 今回は、インターネット上での表現の自由と、ニセ科学批判にとって心強い判決となりましたが、原告からの控訴はあるのでしょうか。 事のいきさつは前回ストーリーを参照していただきたい。 今回神戸地裁は、争点となった書き込みの内容は「原告の名誉を毀損する」ものだが、「原告が自らマルチ商法を主宰して磁気活水器(略)の販売を開始する」「(特定商取引法や不当表示防止法の)法律に抵触する販売活動を行う傾向が強い人物である」とい
まかされてしまった以上、やるしかありますまい(w 元ネタはこちら。できれば省略なしのフルバージョンでやりたかったが、一部飛ばしてます。ネタを思いついたら追記するかも。 みなさんは、「ニセ歴史学」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。 これは、見かけは歴史学のようだけれども、実は、歴史学的とはとても言えないもののことで、「偽史」や「歴史修正主義」などとも呼ばれます。 『そんなものが東京裁判史観以外にどこにあるんだ』とお思いの方も、例として、ジンギスカン=義経説や、日猶同祖説や、ホロコースト否定論などの名前を挙げれば、『ああ、そういうもののことか』と納得されるかもしれません。それとも、かえって、『え?』と驚かれるでしょうか。 例えば、皆さんもよくご存知のように、『盧溝橋事件は中国共産党の陰謀』と盛んに言われ、ひところは大手出版社もこぞって書籍を売り出すほどのブームになりました。盧溝橋事件陰
フナイオープンワールド(私のおむすび日記) http://d.hatena.ne.jp/newmoonakiko/20081012#p1 科学的根拠が権力になることにヘキヘキしている私などは、日本物理学会やマスコミに総反撃されている「水からの伝言」の著者江本勝さんには同情してしまう。「水は言葉がわかるという事実を私は言ってるだけ。このファンタスティクな事実を通して、水の大切さ、言葉の大切さを世界に広めている言ってみれば、アーティスト。なぜかを考えるのが、学者でしょ」と憤懣やるかたない表情で話した。 科学的根拠“だけ”が権力になるとすれば、自分も批判しないわけにはいかないだろう。繰り返すが、倫理を欠いた科学は危険だからだ。 しかし、よりによって「水からの伝言」を取り上げられると、へこんでくる。 物理学者(に限らないが)が指摘しているのは「水は言葉がわかるという事実」自体の検証がおかしい、とい
科学とニセ科学の違いってそんなに重要か? - よそ行きの妄想 http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20081115/1226722771 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20081115/1226722771 この記事に対するコメントや、ブコメを見て戦慄した。 駄目だこいつら……早くなんとかしないと……と夜神月ばりの顔になった。 もちろん、エントリ主ではなく、ブコメで叩きまくってる連中にだ。 ぼくはなぜ自分が疑似科学批判論者にイラッとするのかわかった。 彼らはまず、自分(科学)が唯一の正義であると信じて疑っていないのである。 正義の押し付けは傲慢である。 そんな態度じゃ、いくら正しいことを主張していたとしたって、話を聞いてもらえないというのが解らないのだろうか? その偏執的で高慢な意見の数々
【業務連絡】 ここの運営方針は、私との職務関係を示唆する投稿内容を原則として削除するというものです。私との職務関係が無い他大学の方であれば、大学名や立場が分かる状況での投稿は差し支え有りません。 ここの管理者は、apj@水商売ウォッチングの中の人、です。引用部分を除く著作権及び内容についての法的責任はapj個人にあります。 広い意味での研究・教育活動の一環として運営しています。一応学外なので、以前のblogよりは雑談の割合が高くなる見込みです。 apj_yamagataを名乗る私の偽者が出没していますが、こいつは「ふま」「比ヤング」という有名な荒らしで、私とは全く無関係です。ご注意ください。「ふま」っぽい投稿は削除します。また、他人のハンドル詐称を平気でやるので、他所様のblogや掲示板でapjを騙っている可能性もあります。 ○研究室のサイト ○冨永研究室びじたー案内(水商売ウォッチ
どうしたことでしょう!? 今日お昼に自分のブログのアクセス件数を確認したら、なんと1日で3000件になっていました。 きっと、昨日船井オープンワールドにこられた方々からの物だと思います。 で、とりあえず日記を書き始めました。 皆様ご来場ありがとうございます。 10月13日(月) 船井オープンワールド2日目 実は昨日の朝は、4時半に起きてしまいました。10時から行われる、僕の講演のことを最終的にどのようにプログラムするか考え始めたら眠れなくなってしまったのです。 その結果を6時にまとめて、僕のパワーポイントをいつも作ってくれている研究所の木津君のところにメールして、それから1時間ほどまた寝た次第です。 8時半に家を出て、妻と一緒に高輪プリンスホテルまで行きました。相変わらずすごい人が押しかけています。控え室に30分前に入り、そこで木津君と最終プログラムチェックをして開幕を待ちました。その間、
10月10日(金) 私は海外出張中で、見れなかったのですが10月8日の日テレ系番組「みやね屋」で、私の「水からの伝言」を一方的に批判する番組が放映されたそうです。 昨日日本に帰ってそれを見ましたが、確かに批判だけの内容で、当然私としては面白くありません。 その内容は、次のようなものでした。 ●冒頭、学校名を伏せた「学校だより」を紹介し、その「水伝」を勧める記述内容についての問題視する映像とナレーション。 ●若いお母さんのインタビュー「このようなことを教える教育についての不安」のコメントの映像。 ●石川県の学校便りも合わせて紹介。 ●放送局内の部屋で女性アナウンサーが「水からの伝言」のページをめくりながらその内容を紹介。 ●水伝ビデオを引用し紹介。 *所長の文字で水が変わることの説明箇所の映像を引用。 *実験方法の手順の映像を引用。 ●物理学者として菊池さんの取材映像。 *もし水が文字などの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く