徳島大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は共同で、医学や栄養学など「宇宙生命科学」に関する研究者の育成に取り組む。両者は4月1日に連携協定を締結。同大大学院に講座を新設し、JAXAから研究者の派遣を受ける。 徳島大ではこれまで、松本俊夫教授(骨代謝学)や二川健教授(生体栄養学)らがJAXAと共同で、無重力下で骨が作られる働きの低下や筋肉の萎縮(いしゅく)などについて宇宙実験を行った。今後は、宇宙生命科学分野の研究促進や研究者育成に取り組もうと、JAXAに協力を呼び掛けた。 徳島大は4月、大学院の医科学、保健科学など生命科学系の5教育部(博士後期課程)に「宇宙医科学」の講座、栄養生命科学部に「宇宙栄養学」の講座を開設。JAXAの研究者4~5人が特任教員として大学院生の指導に当たる。 特任教員と徳島大の教員との共同研究も視野に入れ、徳島大での研究を基に、宇宙での長期滞在を可能にする技術