うれしの茶「衛星の恵み」のパッケージ(部分) 人工衛星の目でおいしい茶葉選び――。上空約700キロから撮影された宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星画像を解析して、茶葉に含まれるうまみ成分を測る試みが、佐賀県嬉野市で進められている。佐賀大やJAさがなどが、JAXAとの共同研究事業「宇宙オープンラボ」で手法を開発。最もおいしいとされる茶葉は「衛星の恵み」の銘柄で売り出されている。 開発の中心は、佐賀大理工学部知能情報システム学科の新井康平教授(60)。衛星のセンサーが発する波長0.75〜1マイクロメートルの近赤外線を、茶園の上空から撮影した画像上で赤く表示させたところ、茶葉に窒素の含有量が多いところほど赤が濃くなった。 窒素の含有量が多い方が、アミノ酸の一種テアニンの含有量も多い。それに加えて食物繊維が少なければ、うまみと甘みに富む「生き生きとした茶葉」になるという。 新井教授は「