全国の高速道路で28日から2年間限定の料金割引が本格的にスタートする。 5000億円の国費を投入する経済対策だが、料金体系が複雑で出発時間やルートなどによって料金が大きく異なり、ドライバーの混乱への懸念の声が上がる。肝心の経済効果についても、「交通手段の切り替えが起きるだけ」と指摘する専門家もいて先行きは不透明だ。 今回の割引は、大きく高速道路を〈1〉首都高速と阪神高速〈2〉両高速周辺の大都市近郊区間〈3〉それ以外の地方の高速道路――に3区分した上で曜日、時間帯、車種によって異なる割引を設定している。普通車やオートバイが主な対象だが、平日はトラックも割引される。 例えば普通車では、地方の高速道路は土日祝日はどこまで走っても1000円で、平日は時間帯によって通常料金の30~50%引き、首都高速は日祝日30%引き、月~土3~20%引きなど、組み合わせは多岐にわたる。東京・銀座から首都高速と東名