北海道の十勝岳で30日午後11時50分ごろ、「山頂付近に火のようなものが見える」と110番通報があった。札幌管区気象台によると、火口が赤く光る現象が30日午後7時35分ごろから1日午前3時すぎまで観測された。同気象台は、火山性微動などが確認されず、噴火ではないと判断。火山性のガスや硫黄が燃えた可能性がるとみている。 地元の美瑛町は午前6時ごろ、望岳台からの登山コースの入山規制を実施した。 観測されたのは「大正火口」と呼ばれる噴火口。登山コースからは約500メートル離れ、以前から立ち入り禁止区域だった。 上富良野町によると、十勝岳のふもとの温泉街の宿泊客ら約100人が町の中心部の施設に避難した。