千歳市の風不死岳(1103メートル)が活火山に認定されることになった。樽前山と一体で火山活動を監視していくという。6月に開かれる気象庁の火山噴火予知連絡会で正式決定する。毎月の樽前山火山情報に風不死岳を加え、周辺自治体の同意が得られれば「樽前山・風不死岳」の名称で発信していく方針だ。 予知連の委員で北海道大学大学院理学研究科の中川光弘教授(火山学)が2007年~09年に、風不死岳南西山麓の「苔の洞門」上流と、白老町社台の地層や堆積物を調べたところ、風不死岳は約8500年前にマグマ水蒸気噴火、約4500年前に水蒸気爆発を起こしていることが分かった。 活火山を、予知連は▽過去1万年前以内に噴火した火山▽現在活発な噴気活動がある火山―と定義している。このため、中川教授の調査踏まえ、10年12月の予知連専門部会・火山活動評価委で、風不死岳を「活火山として認定するのが適当」と判断した。 中川教授は「